「なんとなく違和感…」早朝にパジャマ姿で歩く高齢女性 JR駅員が声をかけ保護 けがなく無事帰宅

長野放送

長野県茅野市で道に迷っていたパジャマ姿の高齢女性を保護したとして、JR駅員の男性に警察から感謝状が贈られました。日頃から乗客と接しており、迷いなく声をかけたと話しています。

茅野警察署から感謝状を贈られたのはJR茅野駅の副長の小林寿雄さん(64)です。
5月6日早朝、茅野市宮川で道に迷っていた高齢女性を保護し、人命救助に貢献しました。

保護したのは70代の女性。パジャマ姿だったことが引っかかり、通勤途中だった小林さんは車を停め、声をかけたと言います。

高齢女性を救助・小林寿雄さん:
「(朝)5時半という早い時間にもかかわらずガードレール側を1人で歩いていました。なんとなく違和感を感じました。『夕方になると寒いですね』と言われた時に今、朝5時半なので時間の感覚もない印象」

その後、警察に通報し、到着するまで20分ほど女性に寄り添い、引き渡しました。
女性は認知症の疑いがありましたが、けがはなく、無事に帰宅したということです。

高齢女性を救助・小林寿雄さん:
「ちゅうちょなく『どこへ行くの?1人ですか?』と仕事上でも声をかけるようにしている。困った人を助けるのは大変な苦労があるのは実感している。その一助になれたことは本当にうれしく思います」

警察は、「深夜早朝の時間帯に合わない服装や裸足で歩いている人などを見かけたら、声掛けをしてほしい」と呼びかけています。

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