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キリアン・エムバペのレアル・マドリー移籍が正式発表されれば、母国の首都パリで開催されるオリンピックへの出場は、断念せざるを得なくなりそうだ。スペイン紙『MUNDO DEPORTIVO』などが報じている。
エムバペはパリ出身で、2017年から7年間、パリ・サンジェルマンのエースとしてもプレーしてきた、いわば街の象徴的な存在だ。加えて、リーグ・アンで6シーズン連続得点王に輝いた実力者でもある。
フランスU-23代表監督のティエリ・アンリも、この25歳のストライカーを「チームのクオリティーを高めることができる」と、オーバーエイジ枠での起用を希望している。 しかし、今夏はA代表のビッグイベント、ユーロ2024(6月14日~7月14日)もドイツで開催される。パリ五輪のサッカー競技は7月24日~8月9日で開催され、日程的に被ることはないが、両大会の出場を認めてしまった場合、大会終了後、選手に約1か月の休養期間を与えなければならず、8月17日&18日に実施予定のラ・リーガ開幕に間に合わない。
パリSG残留であれば参戦の可能性もあったが、マドリーは現在、基本的にトップチームの選手の五輪出場を認めないという立場を堅持している。
五輪はワールドカップやユーロなどの国際Aマッチと異なり、招集するためには所属クラブの理解が必要となる。自国開催での金メダル獲得をめざすフランスは、大エースを欠いて戦いに臨むことになりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部