沖縄・奄美で梅雨入り早々の記録的な大雨に…天気と気温のまとめ(5月19日~5月25日)

【今期間の天候について】

■気圧配置の特徴
19日、前線が日本の南を東進し、朝には前線上の四国沖に低気圧が発生して東北東進。日本海には別の低気圧が発生してゆっくり東進。20日、本州南岸の前線上に発生した低気圧が北東進し昼過ぎに不明瞭化。別の低気圧が日本海北部を東北東進。21日、前線を伴った低気圧が三陸沖~千島の東へ北東進。低気圧から前線が華南にかけて長くのびた。22日、台湾海峡~日本の南にかけて梅雨前線が停滞。高気圧が日本の東を東へ移動。23日、日本のはるか東~東シナ海に前線がのび、夕方には前線上の東シナ海に低気圧が発生して東進。24日、前線を伴った低気圧が伊豆諸島近海を北東進し、前線が南西諸島に停滞。別の低気圧が北海道を通過。25日、低気圧が千島近海を北東進した後、昼過ぎには前線を伴って北上。高気圧が中国東北区~日本海を南東へ移動。

■降水
19日、日本の南にのびる前線や本州南岸を進む前線上の低気圧の影響で特に近畿~東海は雨脚が強まった。20日、本州南岸にのびる前線および前線上に発生した低気圧の影響で太平洋側を中心に本降りの雨となった。沖縄県の仲筋では1時間雨量27.0mmの強い雨を観測。21日、沖縄・奄美で梅雨入り。梅雨前線の影響を受けた南西諸島で激しい雨や雷雨となり、沖縄県の鏡原では観測史上1位の記録的な大雨となった。22日、沖縄本島各地で強雨が続き、24時間雨量が150mm前後に達した。23日、沖縄県を中心に断続的に雨が強まり、72時間降水量の日最大値は宮古島524.0mm、鏡原472.0mmを記録。いずれも観測史上1位の値を更新した。24日、梅雨前線や湿った空気の影響で、沖縄は断続的に雨。激しく降った所もあった。25日、梅雨前線の影響を受けた沖縄で雨が降った。また、北海道は低気圧の後面で上空の寒気の影響を受けてオホーツク海側~太平洋側を中心に雨が降った。

■気温
19日、晴天が広がった九州北部や北日本では季節先取りの暑さとなり、真夏日の所が多かった。20日、中四国や九州の内陸部を中心に真夏日となった。一方、未明から本降りの雨となった関東や北陸、東北ではあまり気温が上がらなかった。21日、東京は28.9℃を観測して今年一番の暑さとなり、前日より7.5℃上昇。一方、冷たい空気が南下した北海道や本州の日本海側は前日よりも気温が大幅に下がった。22日、北日本の各地で気温上昇。関東以西は曇天で前日より気温が低かった。23日、晴天となった東北で30℃前後まで上昇した。24日、強い日照と上空の暖気の影響により気温上昇。内陸部を中心に真夏並みの厳しい暑さとなった。25日、この時期としては強い寒気に覆われた北海道は肌寒い一日となり、札幌の最高気温は13.1℃だった。一方で暖かな空気が残った九州や四国は気温が上昇し真夏日の所が多くなった。

■今期間(5月19日~5月25日)の天候のまとめ
平均気温は、全国的に平年並みか、平年より高かった。特に晴れた日の多い東北の太平洋側で平年より高くなった。新潟の期間平均気温は17.6℃で、平年差ゼロとなった。降水量は、21日に梅雨入りの発表があった沖縄で平年の5倍とかなり多く、記録的な大雨となった。そのほか低気圧の接近・通過が多かった北海道でも雨の降った所が多く、網走は期間総雨量27.5mmで平年の約2倍となった。一方、本州付近は東海を除いて雨量が少なく、松江・福岡・長崎では雨を観測しなかった。日照時間は、全国的に平年並みの所が多かったが、高気圧圏内となる時間の多かった東北の太平洋側は平年より長かった。仙台は平年比1.5倍の長さとなった。一方、梅雨入りした南西諸島は雨が続き、日照時間は平年の半分ほどだった。

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