【移籍】年俸10億円、鎌田大地に破格オファー! プレミアリーグのクリスタルパレスが提示、ラツィオ残留揺らぐ

イタリアメディアが報じる。フランクフルトでともに一時代を築いたグラスナー監督が欲する。

イタリア・セリエAのSSラツィオとの契約が今シーズンで満了を迎えた日本代表MF鎌田大地(Daichi KAMADA)だが、「1年延長」が濃厚と見られてきたなか、イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレスFCから破格の年俸10億円オファーが提示されているという。ラツィオとはほぼ倍の条件で、しかも複数年契約と見られ、状況が混沌してきている。

アイントラハト・フランクフルトを退団したあと2023-24シーズン、フリートランスファーとなってラツィオに加入した鎌田は、マウリツィオ・サッリ前監督のもとでは出場機会を得られず苦戦。3月のイゴール・トゥドール監督が就任したあとレギュラーポジションを獲得し、リーグ28試合・2得点・2アシストを記録した。

トゥドール監督の意向、その指揮官との出会いにより、12月に一旦今季限りでのラツィオ退団を申し出ていた鎌田だったが、ラツィオ残留に傾いたと言われた。そしてオプションである3年延長ではなく、1年延長で協議が開始されたとも、イタリアで報じられてきた。

しかし『カルチョ・メルカート』によると、フランクフルト時代に鎌田とともに戦ったオリバー・グラスナー監督の就任したクリスタルパレスが、この日本代表MFを欲しているという。プレミアリーグ残留に成功したプレミア名門は来季の上位進出を目指し、なんと500万ポンド(約10億円)のオファーを提示したというのだ。

同メディアによると、鎌田のラツィオでの年俸は約300万ユーロ(約5億1000万円)、ボーナスなどを含め高くても約350万ユーロ(約6億円)と見られ、「条件面では手に負えない」ということだ。しかもクリスタルパレスは2029年までの複数年契約を提示しているとも言われる。

鎌田は5月30日までにラツィオに対し、契約延長するかどうかを伝えなければいけないともレポートされている。

結局セリエAの7位に終わり、鎌田の目標とするUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)への出場の道も途絶えた。あとは何を優先するか。フランクフルト時代にヨーロッパリーグ(EL)制覇をともに成し遂げているグラスナー監督のもと、プレミアリーグ初挑戦も面白そうではあるが……。

さらにイタリアメディアでは、セリエAの名門ユベントスFC、ドイツ・ブンデスリーガのボルシア・メンヒェングラートバッハなども獲得を目指していると報じられてきた。

もしも、条件の差が報じられている通りであれば、クリスタルパレスが本命視される。あるいは、駆け引きのための単なる流布された噂なのだろうか。ラツィオ、それともパレス……。いずれにせよ楽しみではあるだけに、鎌田の決断が注目される。

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鎌田はこのあと北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の6月シリーズに臨むサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)に選出されている。アウェーでのミャンマー戦、ホームでのシリア戦を経て、今季の全ての活動を終える。

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