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資本市場に目をやると、為替市場では国内外金利差が大きくなり、大幅な円安とっており、結果、物価にも影響を与えつつあります。
また、岸田新政権では、低PBRの企業へのプレッシャーを強める中で、日経平均株価は大きく上昇しました。
ただ、アベノミクスの時のような高揚感は薄いという人も多いのではないでしょうか。それもそのはず、グロース株(成長株)よりもバリュー株(割安株)のパフォーマンスに注目が集まり、上場企業の資本効率の見直しが最大の焦点となっており、成長の議論よりもバリュエーションの議論の方が先行しているようです。
さて、2024年には新NISAがスタートし、多くの人が資産運用に関心を持ち始めています。
その一方で、年齢を重ね、老後が近くなることでお金のことは心配になってくるという方も多いのではないでしょうか。
今回は、つみたて投資を実践し、iDeCoで運用資産が1300万円を超えている元金融機関勤務経験者で47歳を過ぎたRさんに「若いうちから始めておけばよかった、今、公開しているお金のこと」について聞いてみました。
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その1:つみたて投資を大学入学時から始めていればよかった…
社会人となり、勤務先の会社が企業型確定拠出年金を導入しており、加入をしています。
毎月掛け金を拠出していたものの、税効果だけを考えて、商品選びはあまり考えずに、預貯金の金融商品の投資をしていたといいます。
その後、超過リターンを目指して、日本株式のアクティブファンドや新興国株式のインデックスファンドを当初は購入していたといいます。
しかし、その後は、世界株式のインデックスファンドの切り替え、資産を増やしたといいます。
「いろいろ考えずに、はじめから世界株式のファンドでよかった…」
そして次のように付け加えます。
「欲を言えば大学生の時から投資信託の積立投資をしておけばよかった。複利の効果は時間を味方につけた人の価値」
投資は早く始めることに越したことはないようです。
その2:健康診断で問題がない状態で生命保険に入っておけばよかった…
Rさんは、40歳過ぎに受信した人間ドックで「脂肪肝」と診断され、結果「D判定」に。
その当時、今後の体調なども気にして、外資系氏名保険会社の医療保険に加入をしようとしたところ、先ほどの健康診断があだとなり、「条件付き加入」となり、一部担保されない保障がある期間があったといいます。
健康診断の記録は変えられないため、「若い時の健康診断で異常がない時に加入したかった」といいます。
生命保険は高額療養費制度があるので不要という人は多いですが、「長期投資を継続するためには、万が一の時にも収入が減っても、投資に充てられる原資は確保しておきたい」とRさんは言います。
その3:ドル建て資産をもっと持っていればよかった…
急激に進む円安。インフレが進む中、ドル資産を持つことで円換算の資産を増やすことができます。
「リーマンショック後、東日本大震災後などの超円高でドル資産を変えるチャンスはあった。しかし、ドルへ十分に投資することができなかった」とRさんは言います。
では、どのようなドル資産に現在興味があるかを聞くと、
「米国株をはじめ世界株式もドル建て資産に近い。金利水準の高さと円安効果で、米国債やドル建終身保険などは良かった」
しかし、今後は検討中といいます。
その4:節約の工夫をして投資に回せばよかった…
「交際費などに使わずに、つみたて投資していれば複利効果もあって、もっと資産は増えていたでしょうね。当時は気づかなかったのですよね」
とはいうものの、
「当時のネットワークで今の仕事がある気もするので、なかなか一概には言えないですけどね」
時間とお金の問題は、単純には割り切れない領域もありそうです。