大洪水でサッカーどころではないブラジル名門、降格免除を訴えるも受け入れられず

ブラジル南部で発生した大洪水によりスタジアムが冠水するなど大きな被害を受けたグレミオとインテルナシオナル。これらブラジル名門2クラブでは現在もサッカーどころの状況ではないが、降格免除などの救済措置は適用されないようだ。27日、アルゼンチンメディアの『オレ』が報じた。

ブラジル南部では4月下旬から続いた豪雨の影響で、リオ・グランデ・ド・スル州の主要河川グアイバ川の堤防が決壊。同州の中心都市ポルト・アレグレでは街全体が冠水するなど深刻な被害が広がり、現在も水が引かず人々は苦しい生活を強いられている。

この地域を本拠地とするグレミオとインテルナシオナルは、ユニフォームや練習着などが水に流され、スタジアム設備なども大きなダメージを受けた。そんな状況を考慮しカンペオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル全国選手権1部)は5月中旬から一時中断されたが、6月1日から再開。そして、ブラジルサッカー連盟(CBF)は12月8日に終了するリーグ戦のスケジュールを変えるつもりはないと発表した。

そんななかグレミオを率いるレナト・ガウショ監督は、水害被害を考慮しポルト・アレグレ市を本拠地とするクラブの降格免除を要望。だが、CFBのエジナウド・ホドリゲス会長は様々な事情により降格免除は不可能であると回答した。

そのため、クラブ世界王者にも輝いたことがあるグレミオとインテルナシオナルというブラジルの名門2チームは、厳しいシーズンを過ごすことになりそうだ。

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