SIMGOT、第二世代デュアル磁気回路搭載のダイナミック型イヤホン「EA500 LM」

合同会社地球世界は、同社取り扱いブランドSIMGOTより、リチウムマグネシウム合金複合振動板を採用したダイナミック型イヤホン「EA500 LM」を5月31日(金)に発売する。価格はオープンだが、税込17,000円前後の実売が予想される。

「EA500 LM」

上位モデル「EA1000」搭載のデュアルチャンバードライバーに改良を加えた「第二世代 DMDC 内外デュアル磁気回路デュアルチャンバー・ダイナミックドライバー」を搭載するダイナミック型イヤホン。第一世代と比較して、高域コントロール性の向上と、大きなダイナミクスとリアルな臨場感を提供すると同社はアピールしている。

「第二世代 DMDC 内外デュアル磁気回路デュアルチャンバー・ダイナミックドライバー」構造イメージ

ドライバー径は10mmで、第二世代のフレキシブルエッジ・リチウムマグネシウム合金ドーム振動板を備える。特性として、純ベリリウムに近い音響性能を持ちながら、軽量・高剛性を兼ね揃え、優れたレスポンスを獲得。また、振動板の剛性を高めたことで、分割振動や不要な共振を効果的に抑制。全帯域にわたって歪みの少ないサウンドパフォーマンスを提供するという。

シリーズ機に共通する内磁式磁気回路と外磁式磁回路の両方を備えた「内外デュアル磁気回路」構成により、過渡レスポンスと応答範囲を向上。全周波数帯域での低歪みを実現した。

EA500/EA1000同様に、ネジ式で脱着可能な音響ノズルを3種類同梱。周波数曲線(ターゲットカーブ)として、「H-2019」と、同ブランドの長年の製品開発経験とチューニング経験に基づく「SIMGOT-Golden 2023」をベンチマークとした3種類のチューニングが楽しめる。

3 種類の交換可能な音響ノズルを同梱

チューニングの傾向として、金色ノズル・赤色リングは真鍮性で、H-2019ターゲットカーブにピッタリ合う「ポップ」、ステンレス鋼製の銀色ノズル・赤色リングは定位と音場に優れる「クラシック」、そしてSIMGOT-Golden 2023にターゲットを定めた銀色ノズル・黒色リングは、各帯域のバランス感を保ちながら解像感を高めた「インストゥルメンタル」として設定。こちらもステンレス鋼製となる。また、赤リングの2種については、正確な音場の位置と優れた定位を提供することから、ゲームプレイにも最適だという。

筐体構造は有限要素シミュレーションを用い、様々なパラメーターに対しての最適化を実施。複数のシミュレーションと複数回の実験デバッグを繰り返すことで、正確なオーディオコントロールを実現する3層構造のチューニングクロスなど、HiFi フラグシップ機に匹敵する音響構造を獲得したと謳う。

ハウジングは、CNC加工を施した高密度合金で成型。チャンバー内面には微妙な凹凸をつけることで定常波を抑え、ピュアなサウンドボトムを実現。表面は鏡面仕上げメッキ加工を行い、細やかな光沢を生むデザインに仕上げた。形状については、複数の耳の輪郭の膨大な3Dデータを反映したことで、優れた装着感を提供するとしている。

付属ケーブルは導体に銀メッキ高純度無酸素銅を採用。大口径多本数の構造を使用することで、忠実度の高い信号伝送と、分離と解像感を高めるとしている。外皮は柔軟性と耐摩耗性に優れた透明PVCを採用。イヤホン側プラグは0.78mm(2Pin)コネクタを採用し、リケーブルに対応する。

導体に銀メッキ高純度無酸素銅を採用する付属ケーブル

周波数特性は10Hz - 50kHz、インピーダンスは21Ω±15%(@1kHz)、感度は装着ノズルによって異なり、赤リング2種装着時には123dB/Vrms(@1kHz)、黒リング装着時には124dB/Vrmsとなる。

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