客室乗務員が未成年4人を盗撮。航空会社は被害者の過失を主張→批判が殺到し撤回

アメリカン航空の元客室乗務員が、機内のトイレを隠し撮りしたとして今年1月に逮捕、起訴された。

AP通信 によるとエステス・カーター・トンプソン被告(37)は勤務中、テキサスからカリフォルニアに向かうアメリカン航空便のトイレにiPhoneを設置し、9歳から14歳の未成年の少女4人を録画したという。

FBIの捜査で犯行が明らかになり、被害者家族がアメリカン航空を訴えた。

CNN によると、「客室乗務員の携帯電話を即座に没収せず、パイロットにも知らせないなど、事件直後のアメリカン航空の行為が客室乗務員の証拠隠滅を許し、原告の被害を悪化させた」と家族は主張している。

ところが、アメリカン航空は原告に過失があると反論。5月20日に提出した書類で「明らかに目視できる状態で、照明がついた記録装置があると少女は認知できたはず」だと述べている。iPhoneを発見できたかもしれないにもかかわらずそのままトイレを使用したと、原告を責めた。

この主張に批判が殺到。「隠し撮りされた少女たちが悪いって、どういうこと」「同じ年齢の娘を持つ父として許せない」など、SNSでも非難の声が上がった。

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カリフォルニア州ロサンゼルス国際空港で離陸準備をするアメリカン航空のエアバスA321機。2024年3月16日撮影。

その後、アメリカン航空は回答を修正し、原告に落ち度があったという旨を削除した。

法廷文書は外部の弁護士によって作成されたもので「誤りがあった」と、CNNの取材に答えている。

アメリカン航空の広報担当はAP通信に、「私たちは少女たちに落ち度があるとは考えておりません。元社員が関与している容疑について、非常に深刻に受け止めています」と語った。

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