ECB、経済予測発表の理事会で段階的に利下げへ=オランダ中銀総裁

[ロンドン 28日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は28日、インフレ率の低下を踏まえ、ECBは段階的に金利を引き下げることが可能との見解を示した。また、今後の利下げについては新たな四半期経済予測が発表される理事会で決定される可能性があると述べた。

ロンドンでの演説で「政策金利はゆっくりと、しかし段階的に、より制約的ではない水準に移行する」とし、経済予測が発表される6月、9月、12月の理事会が「金利決定の重要な会合になる」とした。

また、3月の予測では今年3─4回の利下げが適切になる可能性が示唆されていたが、賃金の伸びは依然として高く、生産性の伸びは弱いため、6月6日に発表される経済予測で同様の金利の道筋が示されるかどうかは分からないと主張。ただ、ディスインフレが継続し、見通しが改善するにつれて、ECBは物価上昇率が2%目標に戻りつつあるとますます自信を深めるだろうと語った。

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