香港、国家安全条例で初の逮捕者 扇動の容疑で6人

[香港 28日 ロイター] - 香港の警察は28日、国家安全条例に基づき、すでに収監中の民主派弁護士を含む6人を扇動の容疑で逮捕した。3月に施行されたこの条例に基づく初の逮捕となる。

香港のトウ炳強保安局長は記者団に、6人は交流サイト(SNS)フェイスブックを使って、行政や司法に対する「憎悪を訴えかけた」疑いがあると主張した。

逮捕されたうちの一人、民主化運動家のChow Hang-tung氏は著名な弁護士で、2021年9月以来、収監されている。

逮捕されたのは37歳から65歳までの計6人だが、タン氏は他の5人の名前を明らかにしなかった。

20年以降続く当局による弾圧が、香港の活力を奪い、経済の見通しにも悪影響を与えていると懸念されている。

国家安全条例は、香港の国際金融ハブとしての信用を損ないかねないという米国を含む国際的な批判を受けながらも施行された。

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