大津市の経営者殺人事件、会議から帰宅後に殺害か 死亡男性、発見2日前から連絡取れず

滋賀県警大津北署

 大津市仰木の里東6丁目の民家で住人のレストラン経営新庄博志さん(60)が死亡しているのが見つかった事件で、新庄さんは遺体で発見される2日前の24日夕に会議へ出席後、従業員の連絡に応じなくなっていたことが28日、関係者への取材で分かった。司法解剖の結果、新庄さんが死亡したのは24日夜ごろとみられ、滋賀県警捜査本部(大津北署)は、この日に帰宅後、何者かに殺害されたとみて調べている。

 関係者によると、新庄さんは24日午後4時ごろから、経営するレストランがある同市の「びわ湖大津館」で開かれた会議に出席。その後、店舗従業員に、近くのボートレース場で経営する別の店舗に立ち寄ってから帰宅すると話し、同館を離れた。

 別の従業員が同日午後8時以降に新庄さんへ電話をしたが通じず、折り返しもなかった。翌25日以降も電話の応答がないままで、連絡を受けた親族が26日午後4時ごろ新庄さん宅を訪れ、1階の居間で倒れている新庄さんを発見した、という。

 捜査本部によると、新庄さんの上半身には刃物のような物による10カ所以上の傷が確認され、死因は出血性ショックだった。玄関は施錠されておらず、凶器は見つかっていないという。

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