横浜市の児童預かり拠点で、夏休みに昼食提供 570カ所、1食400円で

夏休み中の児童に提供する弁当のイメージ(横浜市提供)

 横浜市は28日、放課後などに留守家庭の小学生を預かる市内の拠点約570カ所で、今年の夏休み期間中に昼食の提供サービスを展開すると発表した。希望者から約1週間前まで注文を受け付け、委託業者が調理した弁当を1食400円で届ける。

 全市立小学校と義務教育学校にある「放課後キッズクラブ」と、校外が拠点の「放課後児童クラブ」で実施する。昨年の調査では、保護者の9割以上が昼食提供を希望していた。市は4万6千人を超える対象児童のうち、1日におよそ7割が利用するとみている。

 市の委託を受けた▽山路フードシステム▽ハーベスト▽美幸軒▽東華軒▽安田物産─の5社が区ごとに調理や配送を担当。弁当は主食と主菜、副菜で構成し、メニューは各社が決める。衛生面を考慮し、おかずをいったん20度以下に冷やした上で、調理後4、5時間以内に届ける。

 注文手続きと料金の支払いは、5社がそれぞれ用意するウェブサイトから。市は6月上旬にコールセンター=電話050(5538)1727=を開設。全校で夏休みが終わる8月26日まで、平日午前9時から午後5時まで問い合わせに応じる。

 昼食提供の事業費は2億3900万円。市は夏休み後に児童や保護者向けのアンケートを実施し、来年以降の本格展開につなげる。

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