高橋文哉、「伝説の頭 翔」実写化で初のヤンキー&一人二役 「仮面ライダーゼロワン」以来のテレ朝連ドラマ主演

高橋文哉、金髪姿で初のヤンキー役! - 実写ドラマ「伝説の頭 翔」ビジュアル - (c) tv asahi All Rights Reserved.

「クロサギ」「正直不動産」の原案で知られる夏原武による人気漫画「伝説の頭(ヘッド) 翔」が、2024年7月期のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ枠で実写化されることが決定し、主演を高橋文哉が務めることが明らかになった。容姿が瓜二つの伝説の不良といじめられっ子が人生を交換する青春ヤンキードラマで、「仮面ライダーゼロワン」(2019~2020)以来のテレ朝連続ドラマ主演となる高橋は、初の一人二役、初のヤンキー役、初のコメディー作品と初めて尽くしの挑戦に挑む。

原作は、2003年から2005年にかけて「週刊少年マガジン」(講談社刊)で連載されたヤンキー漫画。1,000人を超えるヤンキーが属する不良チーム「グランドクロス」を束ねる伝説の頭・伊集院翔と、かたやクラスでも全く存在感がなく、スクールカースト最下層の万年パシリ・山田達人。容姿がソックリな“最強と最弱”の二人が偶然出会い、ある日、人生を交換することに。いじめられるだけの人生から、不良たちがこぞって頭を下げるリーダー・翔としての人生を歩むことになった達人。周囲にバレたら終わり、命がけの日常が幕をあける。

兄が原作の大ファンだという高橋は、「誰よりも先に、兄に主演が決まったことを報告して、喜びを分かち合いました」とコメント。かねてから本格的なヤンキー作品への出演を熱望しており、「髪の毛も金髪にし、短ラン・太いズボンの学生服を着れば、自分が強くなったような気になります!」と念願のヤンキー役への心境を明かす。

初主演作となった「仮面ライダーゼロワン」当時は、「右も左もわからなかった」と回想する高橋。「そんな中で、初主演を務め、本当に0から1を作っていただいた……まさしく俳優・高橋文哉の『ゼロワン』を作っていただいたという恩を感じています。こうして、テレビ朝日さんの連続ドラマに主演として帰ってこられて、少し恩返しできているのかな? という気持ちがあります」と並々ならぬ思いを語った。

「伝説の頭 翔」原作書影 - (c)夏原武・刃森尊/講談社

脚本は、「プロミス・シンデレラ」などで知られる古家和尚。監督は住田崇(「架空OL日記」)、近藤啓介(「直ちゃんは小学五年生」)、植田尚(「特命係長 只野仁」)といった実力派たちが名を連ねる。

主演の高橋、原作の夏原、漫画の刃森尊、テレビ朝日の高崎壮太プロデューサーのコメントは以下の通り。(編集部・倉本拓弥)

高橋文哉(山田達人役/伊集院翔役)

オファーをいただいた際は「実写でやるの!? しかも主演、俺だ!」と、驚きました(笑)。すごく嬉しかったです。8つ上に兄がいるのですが、兄が原作の大ファンで漫画を全巻持っていたので、その影響で僕も読んだことがありました。ですので、誰よりも先に、兄に主演が決まったことを報告して、喜びを分かち合いました。原作は少し前の時代となりますが、それを現代に落とし込むとどうなるのか、無限の可能性を秘めていると思います。

テレビ朝日さんの連続ドラマ主演は「仮面ライダーゼロワン」以来となりますが、当時は右も左もわからなくて。そんな中で初主演を務め、本当に0から1を作っていただいた……まさしく俳優・高橋文哉の《ゼロワン》を作っていただいたという恩を感じています。主演としての立ち振る舞いはできないことの方が多かったですが、役者としてたくさんのことを学ばせていただきました。こうして、テレビ朝日さんの連続ドラマに主演として帰ってこられて、少し恩返しできているのかな? という気持ちがあります。気を引き締めて撮影に臨みたいと思っています。

今回、初めて一人二役を演じさせていただきます。この二役をどうやって映像で表現するのか……。「本当に成立するの?」と思いながら台本を読ませていただきました(笑)。これを成立させるためには、僕の気合いと度量も必要ですが、現場にいらっしゃる、たくさんのスタッフさんのお力添えがあってこそだと思っています。僕自身もすごく熱量を持ってこの作品に賭けていますし、キャスト、スタッフの皆さんからも、内に秘めた熱いものを日々感じています。スタッフさんの熱に負けないように、僕もチャレンジしたいです。達人と翔を演じ分ける際の《スイッチ》のようなものはあまり考えたことはなくて、衣装や髪型に身を委ねてみると、不思議なことに自然と立ち居振る舞いが、達人や翔になっていくんです。髪の毛も金髪にし、短ラン・太いズボンの学生服を着れば、自分が強くなったような気になります!達人と翔の演じ分けはすごく難しい部分もありますが、監督から『“バレたら死ぬ”と思って達人を演じてほしい』と言われて、それがすごく腑に落ちて、演じるのがより楽しみになりました。今は、高橋文哉、山田達人、そして、伊集院翔という3人が、1日の中で行き来している状態ですが、現場ではほとんど高橋文哉はいないです(笑)。

初めての一人二役、ずっとやりたいと願っていたヤンキー役、初のコメディーと、《初めて尽くし》ではあるのですが、だからこそ、皆さんの《初めて》をたくさん奪えると思っています! また、僕のこれまでとは違った一面も見ていただけたらいいなと思っています。 月曜から忙しなく過ごして、ようやく金曜日に溜めてきたものを笑って吹き飛ばせるようなスカッとする部分と、奥深い人間ドラマも楽しめる作品になっています。放送を楽しみにお待ちください、よろしくお願いします!

夏原武(原作)

「伝説の頭 翔」は、初めての漫画原作です。思い入れの深い作品でもあり、今回ドラマ化されることには、他作品のメディア化とはまるで違う感動と喜びがあります。連載中と令和の今では時代も大きく変りましたが、若さゆえに爆発するエナジーはきっと同じです。素晴らしいスタッフ、キャストが今に相応しい内容にブラッシュアップ。原作を超えるドラマとして楽しんでください。でも、一番楽しみにしているのは、間違いなく私です。

刃森尊(漫画)

連載終了してから19年、「伝説の頭 翔」がドラマ化されるって聞いてビックリして、電話越しの担当の方に何回も聞き返してしまいました。電話をきった後、しばらくしてビックリが喜びに変わり、小躍りしました。しかも、主演が高橋文哉さんだと聞いて、小躍りは大踊りに。放映されるのが、とっても楽しみです。テレビの前に正座して待機しています。皆さんもご一緒に視聴しましょう。

高崎壮太(テレビ朝日プロデューサー)

20年前、自分が中学生のときに読んでいた漫画「伝説の頭 翔」。まさか実写ドラマ化させていただける日が来るとは思っていませんでした! 夢がかないました。

ある日突然、「伝説の不良」と人生を取り替えることになった「いじめられっ子」の物語。毎回とんでもない強敵たちに出くわし、信じられない事件に巻き込まれては、どうにかこうにか気合いと根性と友情で困難を乗り越えていく主人公。どんな理不尽に見舞われても、自ら「面」と向かってぶつかっていく姿。何かと匿名性が高いこんな時代だからこそ、描くことに意味がある血が通ったドラマになると思います。

高橋文哉さんというとにかく真っ直ぐで、真摯で、時代の旗手となる役者が、自ら髪を金色に染め上げ、一人二役に体当たりで挑む姿、圧巻です。刮目してください。きっと毎週金曜夜が来るのが楽しみになると思います。

重ねて、このタイミングでの映像化を快諾してくださった夏原先生、刃森先生、本当にありがとうございます。お預かりした大切な作品、全身全霊でドラマ化していきたいと思います。

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