「トップクラスの6番が必要」遠藤航では物足りない? 英記者が補強を主張。地元メディアは「プレミアと欧州で支配するための質に欠けている」

遠藤航は一定の評価を受けた。だが、リバプールに新たな守備的MFが必要との声は絶えない。

加入当初に懐疑的な目を向けられたものの、シーズン途中からチームに欠かせない存在となった遠藤。だが、疲労の色もうかがえた終盤戦では批判も浴びた。アルネ・スロット新監督が就任する来季は、ワールドクラスの6番(守備的MF)が補強課題と指摘されている。

リバプール専門サイト『Anfield Index』は5月27日、デイビッド・リンチ記者が「トップクラスの6番が必要という議論はできる」と述べたことを報道。「エンドウは経験と万能性をもたらすが、リンチ記者のコメントはリバプールがより高いレベルの選手を必要としていると示している」と伝えた。

ただ、リンチ記者は「クラブ周辺の情報筋によると、6番に関しては交渉に動くような選手はいないと思っている」ともコメント。適任となる選手が見つかっていないと報じている。

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Anfield Indexは「ワールドクラスの屈強な守備的MFの必要性は明白だ。しかし、それだけの選手を獲得する道には障害がある」と続けた。

「リバプールの現在の中盤は層が厚い。だがおそらく、プレミアリーグと欧州で支配するために必要な決定的なクオリティに欠けている。クラブ財政やスカッド構造を不安定にすることなく、チームのパフォーマンスを高められるような選手を見つけ、確保することが挑戦だ」

「トップクラスの6番が必要なのは明らかだが、その目標を達成するには、移籍市場を注意深く乗り切ることや戦略的な売却、おそらくは少しの幸運が必要となる。クラブ首脳陣は長期的な成功を確かにすべく、野心と現実主義のバランスをうまくとらなければならない」

新時代を迎えるリバプールは、新たな守備的MFを加えるのか。そして日本代表キャプテンはどのような立場に置かれるのか。今夏のリバプールの動きから目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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