福井県敦賀市で9月に大規模な音楽フェス初開催 名称「おぼろっく」に込めた思い

新幹線開業後のにぎわい持続へ本年度の事業計画を決めた「まちづくり推進会議」=5月27日夜、敦賀商工会議所

 福井県敦賀市内の官民団体でつくる「新幹線敦賀開業まちづくり推進会議」による本年度初会合が5月27日夜、敦賀商工会議所で開かれた。市内で今秋、初開催する大規模音楽フェスの名称を、特産のおぼろ昆布にちなみ「おぼろっく2024」とし、9月14、15の両日に金ケ崎エリアで開催するなど、本年度の事業計画を決めた。

 音楽フェスは、新幹線開業を機に継続的なにぎわい創出を図るため、多世代が楽しめるイベントとして企画。同推進会議イベント部会メンバーや音楽フェスのノウハウを持つプロモーターなどで構成する実行委員会が実施主体となる。「おぼろっく」の名称は、おぼろ昆布のほか、金ケ崎緑地の自然や多彩な音楽に「おぼれ」、多くの人に「覚えて」もらえるようなフェスにとの思いを込めた。

 実行委員長を務める宇野精浩・宇野電気商会代表取締役常務は「おぼろっくをきっかけにたくさんの人に来ていただき、宿泊や飲食、観光、お土産購入を通じて敦賀を知ってほしい。初年度は1日4千人の来場が目標で、5年後には1日1万人規模まで持っていきたい」と語った。会場は市きらめきみなと館、市民文化センターを予定し、出演アーティストなど詳細は近く発表するとした。

 このほか本年度事業として、北陸新幹線でつながる長野県佐久市やさいたま市での観光物産フェア、おぼろっくに来場する若い世代向けのマップ作成・配布などに取り組むことも決めた。

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 会合には市や県、商工会議所、観光協会、各商店街振興組合などから委員26人が出席。冒頭、会長を務める奥井隆敦賀商工会議所会頭は、今秋の北陸デスティネーションキャンペーンに触れ「敦賀の持続的な交流人口拡大は今年のプロモーション活動にかかっている。嶺南全体への波及効果という点ではまだ広がりが鈍い部分も見られる。嶺南のゲートウエーとして役割を果たすべく、気を引き締めていきたい」と述べた。

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