竹繊維の保水性を研究 国際的コンテスト出場の野末さん(茨城・並木中等校) 県教育長に報告

柳橋常喜県教育長(右)に研究について説明する野末紗良さん=県庁

米ロサンゼルスで5月に開催された世界最大級のコンテスト「国際学生科学技術フェア」(ISEF)に出場した茨城県立並木中等教育学校6年の野末紗良さん(17)が28日、県庁を訪れ、竹繊維の保水性を生かした研究成果を県教委の柳橋常喜教育長に報告した。

野末さんは竹繊維の吸水性や保水性を研究し、経年劣化試験や疑似舗装効果などの検証を通して高い適応性を証明。東京で昨年12月に開かれた自由研究コンテスト「高校生・高専生科学技術チャレンジ」(JSEC)で上位入賞を果たし、ISEFへ出場した。

剣道部の活動で竹刀の衝撃吸収性に着目したほか、放置竹林の状況などが研究のきっかけになったという。柳橋教育長に対し「今後、さまざまな用途に活用を広げられるよう、研究を続けたい」などと意欲を語った。

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