旧統一教会関連団体に会場許可 岡山県教委、6月30日の大会

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体「世界平和女性連合」が6月に開く留学生日本語弁論大会の会場として、岡山県教委が県生涯学習センター(岡山市北区伊島町)の使用を許可したことが28日、県教委への取材で分かった。「法令に基づいた判断」としている。

 県教委によると世界平和女性連合は少なくとも2019年から毎年、同センターで弁論大会を開いており、今年は6月30日に最大150人収容の大研修室で開催を予定。県教委は旧統一教会を巡る問題の表面化後に開かれた昨年の大会で布教活動が確認されなかったことなどから、「正当な理由なく公の施設の利用を拒んではならない」とする地方自治法に基づき使用を認めたとしている。

 世界平和女性連合を巡っては、旧統一教会の問題で被害者支援に取り組む全国霊感商法対策弁護士連絡会が関連団体と認定し、全国の自治体に会場の使用を許可しないよう求める声明を出した経緯がある。

 同連合のホームページによると、弁論大会は今年6~8月に岡山を含む全国25カ所で開かれる。

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