第7回「北陸オーディオショウ」レポート。“オーディオは人々の心を耕す”をテーマに34社が集結

「地域の音楽・映像文化の発展に貢献すること」をポリシーに掲げる、富山県を代表するオーディオ専門店「クリアーサウンドイマイ」。同店が主催する「北陸オーディオショウ」が、2024年4月20日(土)、21日(日)の2日間にわたり開催された。

今年で7回目を迎える北陸オーディオショウは、昨年の富山県民会館からボルファートとやまに会場を移して開催

今年の北陸オーディオショウは「オーディオは人々の心を耕す(Cultivate Your Hearts)」をスローガンに、国内外のメーカー34社が集結した。フランス発Diptyque Audioの平面型スピーカーや、DS Audio待望のエントリークラスの光カートリッジなど、“日本初公開”となるモデルが登場。また、サックス奏者の大久保 雅氏とベース奏者の岡本勝之氏によるスペシャル生演奏も実施された。

当日は、北陸では唯一の大型オーディオショウということもあり、幅広い年代の男性を中心に各ブース熱心に試聴している様子が見受けられた。

北陸オーディオショウを主催するクリアーサウンドイマイの代表・今井芳範氏は、会場にて次のようにコメントした。

クリアーサウンドイマイ代表の今井芳範氏

「今回は『オーディオは人々の心を耕す』というスローガンを掲げています。現代は世界的に暗いニュースが多く、日本でも国内総生産が減少したり、前途多難な時代と言えます。そんな気持ちを少しでもやわらげてくれるのが音楽だと思っています。

一方でカルチャーという言葉は、ラテン語の“colere(土地を耕す)”という言葉が語源で、それが英語になって“心を耕す”と言う意味に置き換わり、現代では“Culture=文化”という意味になったそうです。音楽文化を背負っているオーディオを、より“文化として根づかせたい”という意味も込めて今回のスローガンを考えました。

また、今年から会場も変更になりました。昨年までは、いろいろと制約がある中での実施でしたが、今回はより理想的な形での開催が実現できました。ここぞというシーンで大編成の音楽を気持ちよく鳴らせる、“オーディオショウ”ならではの醍醐味を存分に味わっていただけると思います。前回に引き続き、入場料500円(高校生以下は無料)をご負担いただく形にはなりますが、それだけ熱心なお客様がお越しになっているため、出展側もいつも以上にその期待に応えようとしているように見受けられます。

元日の能登半島沖地震では、被災でスピーカーが倒れてしまったお客様もいらっしゃいました。そのような中で、メーカーやディストリビューターの方々には無料での部品提供など手厚いサポートをいただき、お客様も大変喜んでおられました。この場をお借りしてお礼申し上げます」。

新幹線も敦賀まで延伸して交通の便もさらに良くなり、いま大注目の北陸地方。これからの北陸のオーディオ文化をさらに広めてくれることを実感した取材となった。

以下、現地の様子をフォトレポートにてお届けする。

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