「この1年、バスケは沖縄中心に…」 日本代表、琉球も奮闘…完敗V逸でも琉球指揮官が誇るもの

Bリーグファイナルで敗れた琉球ゴールデンキングス【写真:B.LEAGUE】

日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-2024

沖縄バスケットの熱い1年が終わった。バスケットボール男子Bリーグのファイナル第3戦が28日、神奈川・横浜アリーナで行われ、琉球ゴールデンキングスが広島ドラゴンフライズに50-65と敗れ、1勝2敗で連覇を逃した。序盤から相手に主導権を握られ、前半を29-35で折り返し。後半も相手の巧みなスイッチディフェンスを崩せず、50得点に抑えられた。

ちょうど1年前、5月28日に琉球がBリーグ初優勝、9月には日本代表が48年ぶりに五輪予選を突破したW杯も沖縄が舞台だった。盛り上がりはBリーグのシーズンになっても変わらず、ホームの沖縄アリーナのチケットは毎試合売り切れ。1試合平均8000人近い観客数は、全リーグの中でも断トツだった。

琉球の桶谷大監督は「勝ったチームが一番強い。広島には『おめでとう』と言いたい」と完敗を認めながらも「この1年、バスケは沖縄を中心に回っていた」と胸を張った。決して楽なシーズンではなかったが、西地区2位ながら連覇へあと1勝までと迫ったことで「ここまで来られたことを誇りに思う」とも言った。

熱いファンに支えられた。この日も1万2209人の観客のうち、半分以上は琉球ファンだった。岸本隆一は、遠くから駆け付けたファンに向け「何回も期待してもらって、何回も失望させてしまった。最後に期待に応えることができなかった」と残念そうに話した。

桶谷監督は、気持ちを切り替えるように「この後にはパリ五輪がある。日本代表に頑張ってもらって、その後のリーグも盛り上がれば」と来季のV奪回を目指して話していた。(荻島 弘一)

THE ANSWER編集部

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