茨城・神栖でサッカー世界ユース 7月13~15日開催 スペイン マドリード州選抜も参加

「第1回神栖ワールドユースフットボール」開催をPRする実行委の橘翼委員長(左)と北村良平さん=神栖市溝口

サッカー強豪国・スペインのチームが参加するユース(18歳以下)大会が7月13~15日に茨城県神栖市内で開かれることが決まった。国内からも前橋育英高(群馬)など有力チームが参加し、主催者は「世界レベルを感じられる大会」と強調する。

大会は、レベルの高い海外の選手たちと競うことで、将来を担う日本のユース世代の育成を目的に開かれる。サッカー関係者らが実行委員会をつくり、大会名は「第1回神栖ワールドユースフットボール」と銘打った。

今大会の特徴の一つは、スペイン・マドリード州の選抜チームが参加すること。複数のプロチームのユース世代から構成するチームだという。実行委メンバーで、スポーツ分析のためのAIカメラ貸し出しなどを手がける「Cloud9」(東京)の北村良平社長が誘致に尽力した。北村さんによると、2022年のサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本がスペインに勝利したことなどで日本への関心が高まっているという。

スペインチームの参加により、茨城県の鹿島学園高と明秀日立高のほか、尚志高(福島)帝京高(東京)滝川第二高(兵庫)就実高(岡山)などの参加も決定。最終的には計16チームになる予定だ。

神栖市での開催理由については、橘翼実行委員長は質の高いグラウンドの多さを挙げる。空いた時間にトレーニングマッチ開催も可能で、「神栖は強化の場所としての価値がある」と指摘する。

開催に当たっては、市も協力態勢を築く。市スポーツツーリズム推進室の担当者は「スペインのチームだけでなく、市内でこれまで合宿実績が少ない関西圏のチームも参加してもらえる。市の魅力を発信し、知名度を上げたい」と気合が入る。

橘委員長は「大会回数を重ねられるように、ぜひ成功させたい。この大会から日本代表が誕生することを目標にしている」と見据えた。

© 株式会社茨城新聞社