大谷翔平はWヘッダー第1試合で5打数ノーヒット…ドジャースは土壇場9回に同点→延長10回に勝ち越し連敗を5でストップ

現地5月28日、5連敗中のロサンゼルス・ドジャースは敵地でニューヨーク・メッツとダブルヘッダー第1試合を行ない、5対2で勝利。泥沼の連敗街道を脱した。「2番・指名打者」で先発出場した大谷翔平は3試合ぶりのノーヒット(5打数無安打)に終わった。なお、このあとの第2試合はスタメンを外れており、デーブ・ロバーツ監督は休養を明言している。

ドジャースの先発は4日のアトランタ・ブレーブス戦以来、勝ち星から遠ざかっているタイラー・グラスノーが登板。2イニングを無失点に抑えていたが、3回に先頭打者を四球で出すと、1死一塁で1番のフランシスコ・リンドーアにカーブを捉えられ、先制2ランアーチを右翼スタンドに叩き込まれる。だが失投はこの一発だけで、以降は無失点。7回を投げて2安打8奪三振4四球2失点に抑えた。

一方、ドジャース打線は相手先発タイラー・メギルの前に沈黙。7回まで3安打、9個の三振を喫するお粗末さ。大谷も空振り三振、一ゴロ、一ゴロと凡打が続き、スコアボードにゼロが並んだ。

2点ビハインドで迎えた8回、ドジャースはメッツ2番手リード・ギャレットからヒットと相手の悪送球が絡み、1死一、二塁と一発が出れば逆転のチャンスに打席には大谷。メッツのカルロス・メンドーザ監督はたまらず、左腕のジェーク・ディークマンに交代する。大谷はカウント2-2から低めの速球を引っ掛けてしまい遊ゴロも、俊足を生かして何とか併殺を回避。2死一、三塁に変わると、3番のフレディ・フリーマンが左適時打でようやく反撃。続くウィル・スミスは空振り三振に倒れ、この回は1点止まりだった。
ところが9回、ドジャースは連打で無死一、三塁のチャンスを作ると、3打席連続三振のクリス・テーラーが初球スクイズを敢行。ピッチャー前に転がるも、なんと相手投手が後逸。土壇場でドジャースが同点に追い付いた。なおも1死一、二塁と勝ち越しの場面だったが、後続がつながらず。逆にその裏、3番手ダニエル・ハドソンが1死満面の大ピンチを招くが、2つの内野フライに抑え絶体絶命の窮地を脱した。

するとドジャースは延長10回、先頭のムーキー・ベッツが適時打で3対2と勝ち越し。続く大谷は空振り三振に倒れたが、フリーマンが勝利を決定付ける6号2ランホームランが飛び出し、リードを3点に広げて勝負あり。終盤の猛打で逆転し、連敗を5で止めた。

構成●THE DIGEST編集部

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