チェコ主導のウクライナ砲弾供給計画、16億ユーロ調達 近く出荷

[プラハ 28日 ロイター] - チェコのフィアラ首相は28日、同国が主導するウクライナへの砲弾供給計画が16億ユーロ(17億4000万ドル)を調達したとし、最初の出荷分が数日中に届くと述べた。

フィアラ氏はこの日、ウクライナのシュミハリ首相や欧州連合(EU)加盟国首脳を招きプラハで開催した会議に先立ち、「最初の数万発の155ミリ(口径)砲弾は6月に納入される。ウクライナは数日以内に最初の出荷を見込める」と語った。

チェコは政府関係者や民間企業を通じて、世界で砲弾の調達に取り組んできた。

フィアラ氏はこれまでに調達した資金はEU・北大西洋条約機構(NATO)加盟15カ国が拠出したと述べたが、詳細は明らかにしなかった。

首脳らは共同声明で、現在の調達資金で「年内に50万発の砲弾を確実に提供できる見込みだ」とし、必要な限りこのプロジェクトを継続すると表明した。

会議にはオランダのルッテ首相、 デンマークのフレデリクセン首相、ラトビアのシリニャ首相、 ポーランドのドゥダ大統領が参加した。

ドゥダ氏は隣国ウクライナへの砲弾輸送を支援する用意があると述べた。

またオランダはウクライナに防空システム「パトリオット」の部品を提供する方針を示し、組み立てに関して他国と協議していると明らかにした。

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