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Trevor Hunnicutt
[ワシントン 28日 ロイター] - バイデン米政権は28日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファで多数の死者が出たイスラエル軍の最近の攻撃について、米国のレッドライン(越えてはならない一線)を越えるような大規模地上作戦には当たらないとの認識を示した。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は先週末の攻撃について「イスラエル側は悲劇的な誤りだと言っている」と指摘。「(イスラエルに対し)甚大な被害や多数の死者を出さずにイスラム組織ハマスを追うことが難しくなるような大規模地上作戦は見たくないとも伝えてきた。そうした状況はまだ起きていない」と述べた。
ラファでの最近の地上作戦が米国の軍事支援停止につながるものではないという意味かとの問いに「そういうことだ」と答えた。
イスラエルの攻撃がバイデン大統領を困難な立場に追い込むか問われると、イスラエルが国際社会から一層孤立する恐れがあると懸念を表明。イスラエルの孤立は「米国にとっても最善の利益ではない」と述べた。
一方、米国務省は26日のラファ攻撃について、イスラエル側に直ちに深い懸念を伝え、調査を求めたと明らかにした。ミラー報道官は調査を注意深く見守るとした一方、現時点でイスラエル軍のラファでの作戦はガザ中部や北部で見られたほど大規模ではないと指摘した。