男性死亡…運転する重機、川に転落 橋の工事中に悲劇、十数人で作業していた 工事ほぼ完了した矢先に突然 同僚が通報「船の上の重機、運転手とともに落下した」…2時間後に救出するも、息を引き取る

現場付近では男性の救出作業が行われていた=28日午後0時25分ごろ、越谷市蒲生1丁目

 28日午前10時12分ごろ、越谷市蒲生1丁目の綾瀬橋橋脚補強工事現場で重機を運転していた三芳町の建設作業員の男性(75)が綾瀬川河川内に転落した。男性は約2時間後に救出されたがその場で死亡が確認された。

 越谷署によると、当時同川では作業のための足場が設けられ十数人で作業していたという。同僚の50代男性が「船の上で作業していた重機が運転手とともに落下した」と119番した。同署で転落した原因などを調べている。

 越谷県土整備事務所によると、この工事は綾瀬橋の橋梁(きょうりょう)耐震工事として県が発注し、県内の土木事業者が受注。昨年の10月から6月末までの工期で、橋脚の周りに台船と呼ばれる足場を組み、重機を使った作業をしていた。同事務所は、工事はほぼ完了しているとして「橋の交通などに影響はない」としている。

© 株式会社埼玉新聞社