米ロビンフッドが初の自社株買い、第3四半期から10億ドル相当

[28日 ロイター] - 米新興インターネット証券のロビンフッド・マーケッツは28日、同社として初めてとなる10億ドル相当の自社株買い計画を発表した。

第3・四半期から2―3年の期間で実行するという。

自社株買いは通常、創業からある程度年数を経た企業が行うことが多い。ロビンフッドも、スタートアップ段階から次の成長ステージへ移行することを見据え、投資家に事業の成熟度をアピールする狙いがありそうだ。

また自社株買いは、市場に過小評価されているとみなす場合に実施される傾向がある。ロビンフッドの株価は年初から28日までに61%近く上昇しているものの、2021年8月に記録した最高値をなお58%下回っている。

一方、LSEGのデータによると、ロビンフッドは8四半期連続で利益が市場予想を上回っており、ここ数四半期は中核事業のトレーディングが持ち直してきた。米経済のソフトランディング期待を背景に、顧客が株式や暗号資産(仮想通貨)など相対的にリスクの高い資産にじわじわと回帰していることが背景にある。

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