パーパス、快適で省エネになる「コト売り」に注力 親しみやすい名称「FLash」で、独自技術を訴求

__パーパスは、エコジョーズに関連する独自技術「高温水分配方式」の名称を親しみやすい名称「FLash」に改名。
どのように暮らしが快適、省エネになるのか、「コト売り」で魅力を訴求する。__

パーパスは2023年10月、高付加価値商品に位置付けるエコジョーズのブランド、AXiSシリーズに、AXiSシリーズ FLashをラインアップし、ふろ給湯器、給湯暖房熱源機をそれぞれリニューアルした。

同社は、2000年に高効率給湯暖房用熱源機を開発、業界で初めて発売した。2003年には「高温水分配方式」を採用した給湯暖房用熱源機を開発。1つの熱交換器でつくった高温水を給湯、暖房、追いだきで利用でき、バーナーと熱交換器を1つにすることで、大幅な軽量化を実現する。暖房や追いだき運転中でも給湯能力が落ちず、不意に起こる湯量や湯温の低下が少ないことが魅力だ。

名称を「FLash」に変更し、そのメリットを訴求することで、エコジョーズの普及拡大を図っていく

今回のリニューアルでは、この「高温水分配方式」という名称を「FLash」に変更した。親しみやすい名称に変更することで、一般消費者に関心を持ってもらい、訴求力を高めることが狙いだ。リニューアルに合わせて本体色も人気の高いメタリックのフラッシュゴールドへと変更した。

名称変更に合わせて、ユーザー目線に合った「コト売り」にも注力する。その製品や技術を使うことで、どのように生活、暮らしが便利になるのか、どのように水道光熱費削減につながるのか、を訴求する。時代やライフスタイルの変化により家でお湯を使う場面の困りごとも変化している。特に近年増えているのが、普及が進む美容系のシャワーヘッドに関するもので、非常に少ない湯量で使用するモードもあるため、出湯流量が少なくなるとガス給湯器の安全機能により火が途中で消えてしまうということもある。これに対してFLashの特徴である「給湯最小号数0.1号」、「最低作動流量 毎分1.9ℓ」により、シャワーヘッドのモード切替でウルトラファインバブルやミストになった特に少ないお湯の量でも、しっかりと設定温度でお湯が出湯し続け、途中で冷たくならない。

また、「冬場の水温が低いときや、台所で食器洗いを始めると、すぐにお湯が出ないから捨て水がもったいない」という困りごとの声も多く聞かれる。これに対してもFLashの一つの特徴である「給湯加速度 約2秒」により、少ないお湯の量でも、水栓を開けた時に給湯器本体から、すぐにお湯が出るので捨て水が少なく経済的だ。

給湯単能機で新商品

賃貸住宅のエコ化を活性化

2024年4月には、ミドルレンジの価格帯のエコジョーズのブランド「HARMONY SERIES(ハーモニーシリーズ」を一新、ふろ給湯器の据え置き型タイプ、給湯単能機をリニューアルした。それぞれ基本機能、仕様は従来のまま、本体色を「ハーモニアスグレー」から「パントンクールグレー2」に変更。「子育てエコホーム支援事業」、「賃貸集合給湯省エネ2024事業」など国の補助事業が充実する中で、装いを新たにすることで販売促進につなげていきたい考えだ。エコジョーズに切り替えるには、ドレン水の処理もネックになる。同社では、関連するメーカーや工事事業者などと連携して共有廊下に敷くドレンレールなどを管理組合や賃貸住宅オーナーなどに提案し、エコジョーズの切り替えを促していく。

パーパス
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