「豚バラ咲いたんだね!」 花びらが赤みと脂身に見えてくる 肉そっくりの花に7万人注目

友人からプレゼントされた球根を大切に育て開花報告。まさかの返事が(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

花といえば、美しい色合いを愛でたり香りを楽しんだりするイメージですが、なかには見ているだけで食欲をそそるユニークなものもあるようです。赤と白の配色が絶妙すぎて、「豚バラ肉」そっくりのおいしそうな花が、X(ツイッター)で7万件の“いいね”を集めて話題となっています。投稿者のクウとカイ(@kunyan_kainyan)さんに詳しいお話を伺いました。

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赤色と白色の配色が絶妙! 人気のアマリリス

「球根をくれた人に今年も咲いたと報告したら『今年も豚バラ咲いたんだね!』って返ってきたアマリリスがこちら ちなみに『ダンシングクイーン』という立派な名前がある」

そんなコメントが添えられた投稿の写真には、鮮やかな赤色と白色の花びらが美しい大輪の花が写っています。いくつにも重なった花びらを見ていると……。

ほどよい薄さと絶妙な赤と白の配色が、“あるもの”を連想させます。料理でよく使う豚バラ肉の薄切りにそっくりです。

アマリリスは、ヒガンバナ科属の球根植物の一種。さまざまな品種がありますが、「ダンシングクイーン」は見事な八重咲きの大輪が人気の花です。白に赤い筋が入った特徴的な花びらは、確かに「豚バラ肉」といわれると肉の脂身と赤身のように見えてきて、おいしそうです。

そんなユニークな花の写真には7万件の“いいね”が。リプライ(返信)には、「サシが見事に入っていますね。お好み焼き焼きたくなる」「ほどよい赤身と脂身のバランス……しゃぶしゃぶにしたい」「豚バラは草」「美しい花を観賞しておいしそうって思ったのは生まれて初めてです」など、たくさんの人が食欲をそそられていました。

また「うちでは毎年、カニカマと呼んでいます」「そんな素敵な名前があったんですね。私も『生ハム』と『高級豚バラ』と呼んでました(笑)」と、同じ花を育てている人からは、別の食べ物で呼んでいたという報告も寄せられました。

豚バラのように見えてしまうアマリリスの花【写真提供:クウとカイ(@kunyan_kainyan)さん】

植え替えしながら育てて今回で開花は10回目

投稿者さんによると、話題となったアマリリスは、誕生日に知人からプレゼントされたもののひとつ。ここ数年、さまざまな品種のアマリリスを贈ってくれる知人に、咲くたびに開花の報告をしているそうです。

このアマリリスは、植え替えをしながら大事に育てたもの。今では毎年、花を咲かせるようになり、今年が10回目の開花だそうです。

投稿者さんが「豚バラ肉」を連想するようになったのは、プレゼントされた翌年。きっかけは、立派に開花した報告に対しての知人の感想の言葉だったといいます。

「『いただいたアマリリス、今年も立派に咲きました!』とお伝えしたところ、『おぉ! 豚バラ今年も咲かせてくれたんだ~(笑)』と言われたのが最初です。豚バラとは思っていなかったので衝撃的だったのですが、言われればなるほどで、それ以来咲くたびに『豚バラ』と思ってしまうようになりました」

花は、5個の球根から旺盛に咲いています。育てる上では手間はあまりかからず難しくないそうですが、とくに動物と暮らしている人には、気をつけるべきことがあると投稿者さんはいいます。

「うちでは猫を飼っているのですが、猫には有害な植物が多く、アマリリスもそのひとつです。室内に植物を置くときは、安全かどうかを必ず確認し、猫などにとって有害な植物は置かないように気をつける必要があります」

アマリリスは、花が咲き終わった後に球根を分球して正しく植え替えると、自ら根を成長させる力を持っている花なので、増やすこともできるそう。来年もまたおいしそうな大輪の花を咲かせてほしいですね。

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