低調な戦いが続くブルージェイズ ゲレーロJr.ら主力放出の可能性

開幕から低調な戦いが続き、24勝29敗の借金5でア・リーグ東地区の最下位に沈んでいるブルージェイズ。まだ巻き返すための時間は残っているとはいえ、夏場のトレード・デッドラインに向けて、少しずつ周囲が騒がしくなってきた。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者はブルージェイズが今夏、ブラディミール・ゲレーロJr.とボー・ビシェットという2人のスター内野手の放出を検討する可能性があることを指摘。ほかにも菊池雄星、ジミー・ガルシア、ジャスティン・ターナーなど、契約最終年の選手たちがトレード候補になりそうだ。

ブルージェイズ打線を牽引してきたゲレーロJr.とビシェットだが、長期契約を結ばないまま「FAまであと2年」というタイミングを迎えている。もしブルージェイズが今季のポストシーズン争いから脱落すれば、ゲレーロJr.とビシェットを抱えたままポストシーズン進出に再挑戦できるのはあと1回だけ。フェインサンド記者は「ブルージェイズはチームの再編を考え、ゲレーロJr.とビシェットのトレードを他球団に打診しているはずだ。彼らをトレードの駒にすることで多くのピースを手に入れることができる」という他球団幹部のコメントを紹介し、ブルージェイズがチーム解体に踏み切る可能性があることを指摘した。

4月末まで低調だったゲレーロJr.だが、5月は調子を上げており、4割近いハイアベレージを記録。シーズントータルの打率も3割前後まで上昇してきた。今季すでに1990万ドルという高額年俸(調停最終年の来季はさらに上昇する)がネックではあるものの、打線のアップグレードとして25歳のスラッガーをほしがるチームは少なくないはずだ。

一方、26歳のビシェットは自慢の好打が鳴りを潜め、今季は低調なパフォーマンスが続いている。5月下旬に入ってようやく調子を上げているが、ブルージェイズが高値で売ることを望むのであれば、2度のリーグ最多安打に輝いた好打を取り戻す必要があるだろう。

もちろん、ブルージェイズがこのまま低迷を続けるようであれば、契約最終年を迎えている選手たちもトレード候補となる。今季11先発で防御率3.25をマークしている菊池も3年契約のラストイヤーであり、夏場のトレード市場で注目を集める存在となるかもしれない。

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