EVの普及、非常電源活用で協定 松阪市と日産、三重日産

【竹上市長が乗る電気自動車からの給電デモを披露する岩井社長=松阪市役所で】

 【松阪】三重県松阪市と日産自動車、三重日産自動車は28日、同市役所で電気自動車(EV)の普及や災害時の非常用電源としての活用で包括連携協定を結んだ。日産の自治体との協定は全国258件目、県内9件目。

 同市は昨年2月、ゼロカーボンシティ宣言を表明。公共施設への太陽光発電の導入やEV充電器の設置、公用車のEV化を進めている。

 協定では脱炭素化に向けたEV普及や「日産わくわくエコスクール」の実施、災害時に三重日産自動車が同市にEVを貸与し、避難所などの非常用電源として活用する協力事項を盛り込んでいる。

 日産自動車中日本リージョナルセールスオフィス東海グループの並木亮地域担当部長は「能登半島地震でEVを提供し、活用いただいた。宣言をサポートしたい」とあいさつ。三重日産自動車の岩井純朗社長は「主役、脇役、縁の下の力持ちでお役に立ちたい」と語った。

 竹上真人市長は「公用車はリースの更新契約ごとにEV化している。電気は社会の血液。協力いただきながら脱炭素を頑張っていきたい」と話した。

 協定締結後、市役所駐車場でEVに可搬式給電器をつなぐ給電のデモンストレーションをした。

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