ローマ教皇が異例の謝罪、同性愛者に差別的表現

Alvise Armellini

[バチカン市 28日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコは、同性愛者に対する差別的表現を使用したと報じられている件について、嫌悪表現をする意図はなく、傷付けた人に謝罪すると述べた。バチカン(ローマ教皇庁)が28日明らかにした。

ローマ教皇による公的謝罪は極めて異例。

バチカンのブルーニ報道官は電子メールによる声明で、「教皇には侮辱や同性愛嫌悪者としての表現をする意図は決してなく、報道されている表現を使用したことで傷付いた人に謝罪した」と述べた。

イタリアのメディアは27日、ローマ教皇が同国の司教らとの非公開会合に参加し、信学院における同性愛者受け入れに引き続き反対するとの意見を述べた際、イタリア語で同性愛者またはその行為を意味する差別表現を用いたと報道。

ブルーニ氏は、教皇は「無用または余計な人はおらず、誰にでも居場所がある」場として全ての人を歓迎する教会の実現に尽力し続けていると繰り返した。

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