史跡一面を赤い花に 上淀廃寺跡「彼岸花の里づくり」 米子白鳳高生が植え付け

手分けしてヒガンバナの球根を植栽する生徒ら

 「彼岸花の里づくりプロジェクト実行委員会」(田中康介委員長)は22日、米子市淀江町福岡の国史跡・上淀廃寺跡で、近くの米子白鳳高生の協力を得てヒガンバナの球根500個を植栽した。

 同史跡ののり面の維持や景観形成を目的に2014年、地域住民らの手で同プロジェクトがスタート。地域から球根の提供を受け、昨年までに約4万個を植えた。今季は計3500個の植栽を予定している。

 この日は、同校の農業科目「地域の草花」の授業の一環で3、4年生8人が協力。生徒たちは作業を手分けしながら、長さ約10メートル、幅約8メートルの植栽箇所に作業用具を使って20センチ間隔で穴を開け、球根を植え付けて腐葉土をかぶせた。3年生の長岡一真さん(17)は「花が好きなので、赤い花で史跡一面を覆ってほしい」と話した。

 同実行委は6月8日午前10時から一般ボランティアの参加を募って同史跡で植栽を行う。当日参加も受け付ける。

 問い合わせは電話0859(56)2271、上淀白鳳の丘展示館。

© 株式会社新日本海新聞社