「2分もかからなかった」ユーロから落選したフンメルス、ナーゲルスマン監督とのやりとりを明かす「短くて残念だった」

落選したフンメルス(左)とナーゲルスマン監督[写真:Getty Images]

ユーロ2024の開催が近づくなか、各国のメンバーが発表され始めている。期限は6月7日となっており、候補メンバーを発表する国も多い。

そんな中、開催国であるドイツ代表もメンバーを発表。26名まで登録される中、27名が16日に発表されている。

主軸が順当に招集を受ける中、話題を呼んだのがドルトムントのDFマッツ・フンメルスの落選。今シーズンはドルトムントでも主力としてプレーし、チャンピオンズリーグ(CL)決勝までチームを導くパフォーマンスを見せていた。

一方で、ユーロ2020以降はドイツ代表を離れており、2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)もメンバー外。ハンジ・フリック前監督の下ではチャンスがなかった中、2023年10月には新たに就任したユリアン・ナーゲルスマン監督の下で2年ぶりに代表復帰。しかし、今年3月は招集されていなかった。

フンメルスはドイツ『ビルト』に対し、ユーロのメンバーから落選したことについて言及。ナーゲルスマン監督とのやりとりも明かした。

フンメルスはナーゲルスマン監督から電話をもらったことを明かしたが「短くて残念だった」とコメント。「2分もかからなかった。トレーニングに行くしかなかった。このような時、長い会話は大袈裟な説明は必要ない。僕にとってはそれだけで十分だった」とコメント。簡単に告げられて終わったことを明かした。

また、その理由についても自身の見解を語り、「僕の理解が正しければ、彼はジョーカーの役を引き受けること以外にも関心があったと思う。それはフィットネスや年齢に関したものだった」とコメント。自身の落選の理由について見解を述べた。

実際にナーゲルスマン監督が何を考えていたのかは分からないが、フンメルスは自身がユーロでも戦えるという自信はあったという。

「3月からグループが成長していくべきだという考えは理解できる。僕個人にとって、これは苦いことだ」

「なぜなら、現在ドイツでは5本の指に入るディフェンダーの1人であり、その自信を持っているからだ。3月に招集される前に、僕のフェーズがあれば、そこにいたかもしれない。そうすれば、今はユーロのチームの一員でもあるだろう」

10月に代表に復帰し、11月にも続けて招集。ただ、4試合で出番は2試合だった。そして今年3月は招集外。メンバー選考前の最後の活動で外れた時点で、チームの大枠が決まっていたと考えられる。

悔しさもあるフンメルスは、自身がベンチに座り続けることも受け入れるつもりだった。ただ、それでも招集はされなかった。

「基本的にはベスト26の選手を指名するということではないと思う。トーナメントのポイントは、常に1分間もプレーしなかったプレーヤーが、参加することに非常に満足しているということだ。監督として僕も同じことをするだろう」

35歳でも一線でプレーできるフンメルスだが、次のユーロを迎えられる可能性は難しい。ドイツを支えていたベテランDFは、ピッチの外からチームの優勝を願うことになる。

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