佐野晶哉「80歳になっても芝居がしたい」 平泉成との愛あふれた現場 「明日を綴る写真館」インタビュー

2024年6月7日より劇場公開される、あるた梨沙による同名漫画を原作とした映画「明日を綴る写真館」から、主演の平泉成と若手カメラマンを演じる佐野晶哉のインタビュー映像が公開された。

映画初主演となったことについて平泉は、「60年、脇役ばかりをやってきたので、(オファーが)来た時は嬉しかったですね。台本を仏壇に飾って、親父とお袋に手を合わせました」と感無量な面持ちを見せている。

一方、その平泉とじっくり共演した佐野は「芝居が終わった後に『今の芝居がちょっとなぁ』とか『佐野君ごめんなぁ』と言ってくださって、58年先輩がそんな感じでいるので、現場の空気感が優しくて愛にあふれていて、楽しい撮影でした」と、大先輩・平泉の気さくな人柄に感嘆。さらに、「60年やっても答えが見つからないような仕事だからこそ、役者って面白いんだよ」とも言われたという佐野は、「80歳になっても芝居がしたい」と奮起。「夢が広がるような素敵な出会いでした」と佐野の未来にも大きな影響を与えた平泉との共演となったことを明かしている。

そんな佐野について、平泉は「本番中に芝居を投げると、それを非常にナチュラルに受け止めて投げ返してくれる」と自然体の演技をたたえ、「(本編の佐野の)仕上がりを見たら、すごく良いんですよ。佐野君の芝居に、ほぼ80歳が泣かされて、胸がツーンと来ましたよ」と照れながら語っている。また、「先々(役者として)大きくなるんじゃないかな」とも述べ、佐野の役者としての将来性に太鼓判を押している。

「明日を綴る写真館」は、さびれた写真館を営む無口なカメラマン・鮫島の物語。彼の写真に心を奪われた気鋭のカメラマン・太一は、華々しいキャリアを捨て、弟子入りを志願する。家族とのコミュニケーションすら避けてきた太一は、訪れる客と丁寧に対話を重ね、カメラマンと被写体という関係を超えてまで深く関わる鮫島の姿に驚きを隠せない。人々の抱える悩みや問題のために必死に奔走する鮫島に振り回されながらも、自分に足りないものに気付き始める太一。同時に、鮫島とその家族にも目を背けてきた“想い残し”があることを知る。

平泉成が鮫島を演じ、「Aぇ! group」の佐野晶哉が太一役を務める。企画・プロデュース・監督は、平泉と佐野も出演した映画「20歳のソウル」でメガホンを取った秋山純が務める。

【作品情報】
明日を綴る写真館
2024年6月7日(金)全国公開
配給:アスミック・エース
©2024「明日を綴る写真館」製作委員会 ©あるた梨沙/KADOKAWA

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