大阪の新エリア・グラングリーン、都心の「桜の名所」目指す

2024年9月6日に先行まちびらきが決定した、現在開発が進んでいるJR大阪駅前の「グラングリーン大阪(うめきた2期地区開発プロジェクト)」。その先行まちびらき100日前記念イベントが5月29日におこなわれ、その全貌が見えてきた。

芝生が敷き詰められたうめきた公園(5月29日・大阪市内)

■ 吉村府知事も絶賛「ワクワクしている」

新たな複合施設が続々と開業予定の大阪駅周辺。「グラングリーン大阪」は「Osaka MIDORI LIFE」を掲げ、地区面積約9ヘクタール、そのうち約半分が都市公園となる。そして今回新たに、公園内には約320種となる高木・中木を合計1500本、そして北側には桜が約110本植栽され、都心の「桜の名所」を目指すと発表された。また御堂筋に植栽されていたイチョウの移植をおこなうという。

三菱地所・グラングリーン大阪室長・神林祐一氏は「この街を訪れる方が前向きになれることを強く期待している。新しい価値が生まれる場所になればと思っています」とコメントした。

同会見では、5つのアプローチとして、「LANDSCAPE FIRST(公園の中にまちをつくる)」「PUBLIC FOCUS(みんなで育てていく、パブリック性の高いまち)」「DIVERSITY&OPPORTUNITIES(多様な活動が滲み出だす、みんなが一歩踏み出すことができるまち)」「NET POSITIVE(サステナブル&ウェルビーイングなまち)」「GLOBAL APPEAL(世界から人々を受け入れ、世界に魅力を発信できるまち)」を発表。

会見に登壇した吉村洋文大阪府知事は、「僕の率直な印象は、『ここがほんまに梅田か?』。ワクワクしています。ここから経済が成長して大阪が西日本の中心、日本を引っ張っていくんだと強く思いました」とよろこんだ。

会見に登壇した吉村洋文大阪府知事(5月29日・大阪市内)

先行まちびらきでは、北街区の一部をのぞき、公園は全体の7割程度がオープンし、現段階で9割以上が完成しているという。公園全体の開園は2027年春頃を予定。

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