80代男性が「電子マネー8万円分買いたい」 コンビニ店員が説得、詐欺被害防ぐ

吉田署長から感謝状を受け取った岡田さん(右)と三本木さん(中央)=横浜市瀬谷区、セブン―イレブン横浜阿久和西店

 特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、瀬谷署は15日、「セブン─イレブン横浜阿久和西店」(横浜市瀬谷区)のアルバイト店員岡田魁人さん(23)と同店に感謝状を贈った。

 署によると、4月25日午前2時20分ごろに80代男性が入店し、岡田さんに「8万円分の電子マネーを購入したい」と告げた。男性から目的を聞いた岡田さんは、インターネットを利用した架空請求詐欺の可能性があると疑い、一緒に勤務していたアルバイト店員の三本木啓悟さん(36)が110番通報した上で、購入しないよう男性を説得した。

 岡田さんは「高齢者を被害から守れてよかった」とほっとした様子で、同店を代表して感謝状を受け取った三本木さんは「店長から指導を受けて敏感になっていたので、それが生きた」と話した。特殊詐欺被害を未然に防いだとして感謝状が同店に贈られるのは3回目という。

 吉田明弘署長は「高齢者が高額の電子マネーを買いに来たら、店員はおかしいと思って声をかけてほしい」と呼びかけている。

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