【ラウェイ】元パンクラス王者・鈴木槙吾がアゴ骨折から2年、再びラウェイに挑戦「戦うのが楽しいから出るだけ」=7.22

ラウェイルールで戦う鈴木、この試合で顎を2か所骨折(左/2019年5月)

7月22日(木・祝)に東京・新宿FACEで行われるラウェイ興行『LETHWEI×UNBEATABLE』の「90kg契約・アンビータブル・ルール」で佐藤光留(40=パンクラスMISSION)と元パンクラスウェルター級王者・鈴木槙吾(35=フリー・ONLY WE)が対戦する。
鈴木は前戦の19年5月にバンテージのみで戦うラウェイルールに初挑戦、キック世界王者のTY・ウィリアムス(キックWKBFK-1ルール世界クルーザー級王者)と対戦したが、アゴを骨折、手術を行った。

佐藤光留vs鈴木槙吾

怪我からの回復後はプロレスユニット「ONLY WE(オンリー・ウィー)」に参加し、覆面レスラーのSUGIらと活動していたが、アゴ骨折以来、再びラウェイのリングに戻ってくる。格闘技は約2年ぶりの参戦だ。

今回の試合について「オファーを頂いて、スケジュールも空いていた」から決めたという鈴木は、対戦相手やルールについても特に気にした様子も見せない。両者はカード発表3日前にも同じプロレス興行に参戦しており、笑顔で挨拶を交わしていたという。「僕は直前まで笑顔で話していても、試合になれば顔面を殴ります」と朗らかに意気込みを語る。

パウンドを連打する鈴木、パンクラス王座を獲得した(2015年10月)

MMAではウェルター級(77.1kg)、ライト級(70.3kg)で試合を行っていた鈴木だが、前回のラウェイ試合では83㎏契約、今回は90kg契約となる。「光留さんに合わせた体重で構わないですね。減量もほとんど無いので良かったです」とこだわりが無い。

新設された「」での対戦だが「格闘技は結局シンプルです。自分も相手も、お互いに倒しあおうとするだけなので、ルールは特に」と気にせず、前戦のラウェイルールでは顎骨折の大怪我をしていることへも「どんなルールでも格闘技なんですから、怪我をするリスクは同じですよ。MMAでもキックでもラウェイでも。戦うのが楽しいから戦うだけですよ」と笑顔を見せる。

カード発表3日前、プロレス興行で佐藤(後列中央)を笑顔で見つめる鈴木(後列右端)/提供:マド興行

対戦相手の佐藤は、これに勝ってKNOCK OUT参戦を目指している。それは、KNOCK OUTラウンドガールでグラドルの来栖うさこと、リング上で勝利の記念撮影だけではなく、あえてリング上でツーショットチェキ(1,000円)を撮りたいがためだ。そのことに対しても「光留さんらしいですね」と、鈴木はただほほ笑む。

鈴木は高校生当時、静岡在住で町の柔道場に通っていたが、特に打撃やグラップリングの練習を本格的にしたことがないまま、時々趣味で東京で行われるキックボクシングやグラップリング等のアマチュア試合に参戦していた。そこでたまたま応募した「第2回プロ・アマ オープン キャッチレスリング トーナメント」2回戦でプロの佐藤と対戦し、判定負けを喫している。佐藤とは階級が違うこともあり、その後対戦する機会はなく、今回実に16年ぶりの再戦となる。

前回は寝技での対決だったが、今回は打撃中心の戦いになる。お互いプロ格闘家・プロレスラーとなった今、果たして鈴木は16年前の借りを返すことができるのか。

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