【MLB】ドジャース、今夏の補強は外野手か 米敏腕記者が挙げた名前は…… 大谷翔平の起用には「近視眼的」と否定的

米スポーツ専門メディア『ジ・アスレチック』のケン・ローゼンタール記者が28日(日本時間29日)、「ドジャースはオフシーズンに14億ドル(約220億円)を費やしたにもかかわらず、トレード期限までに解決すべき重要な課題を抱えている」と題して、記事を公開。ナ・リーグ西地区首位に立つとはいえ、補強すべきポジションがあると訴えた。

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■14億ドル投下も「完全なロースター買えない」

「敏腕」として知られるローゼンタール記者は冒頭、「14億ドルを出せば多くのものが買える。しかし、ドジャースが気づいているように26人の完全なロースターを買うことはできない」と記し、「ワールドシリーズ制覇を目指すなら、まだまだ調整が必要だ」と指摘した。

特に同記者が補強すべきポジションとして挙げたのは外野。テオスカー・ヘルナンデス外野手がチームトップの打点(38)を挙げているにもかかわらず、外野手全体のOPSはメジャー25位(現地27日時点)に沈んでいる。

同記者は「ジェイソン・ヘイワード、アンディ・パヘス、ジェームズ・アウトマン、ミゲル・バルガスという外野手のうち少なくとも2人が、勝利に貢献できる選手として台頭してくれることが理想だが、ドジャースとしては(7月末の)トレード期限までに十分な供給がある外野手市場を探る方が賢明だろう」と指摘。その上で「チーム内でお気に入りとされているホワイトソックスのトミー・ファム外野手は可能性の1つだ」と候補選手を挙げた。

また、一部で話題になっている大谷翔平投手の外野手起用については「肘の手術からリハビリ中の彼に対して、外野を守るように求めるのは近視眼的だろう」とし、今季に限ってはDH専念で終えることを推奨した。

■ビシェットの獲得難しく、ベッツは遊撃固定か

昨季まで右翼を守り、今季は遊撃を務めるムーキー・ベッツ内野手を外野に戻すことも解決策の1つだが、同記者によれば「チームはベッツの遊撃に自信を持っている」そうで、遊撃の後釜として噂になっているボー・ビシェット内野手(ブルージェイズ)は、交換要員を含めてトレード条件で折り合わないと予想した。

そのほか、同記者はエバン・フィリップス、ライアン・ブレイシア、ジョー・ケリーらが離脱しているブルペン陣の補強も必要と認め、「元ドジャースのクローザー、ケンリー・ジャンセン(レッドソックス)のような投手が必要になるだろう」と記した。

ドジャースは今オフ、10年総額7億ドル(当時のレートで約1015億円)で大谷を獲得したほか、山本由伸投手、タイラー・グラスノー投手、ジェームズ・パクストン投手、T.ヘルナンデス外野手といった高額選手たちを次々と獲得。今オフだけで費やされた補強費用は、14億ドル超えとされているが、まだまだ足りないようだ。

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