徳島エウシーニョが日本で長くプレーできるワケ。島川俊郎「ブラジル人っぽくない」

エウシーニョ(清水エスパルス所属時) 写真:Getty Images

かつて川崎フロンターレ、清水エスパルスに在籍していたブラジル人DFエウシーニョは、2022シーズンから徳島ヴォルティスでプレー。徳島でチームメイトだった島川俊郎氏が、同選手のプレースタイルや日本で10年目のシーズンを迎えている理由を考察した。

島川氏は今月28日に自身のYouTubeチャンネルを更新。現役時代のチームメイトや対戦相手を中心に、自身のベストイレブンを発表。右サイドバックにエウシーニョの名前を挙げると、いわてグルージャ盛岡所属の元日本代表DF西大伍とともに「僕が対戦してサイドバックで嫌だった選手」と評価。対戦した時の印象について、以下のように語っている。

「僕はボランチでプレーしていたけど、身体能力がない分、パスコースを読んで(エウシーニョに)寄せた。だけど、エウシーニョはそのタイミングでボールを出してこない。もう読まれていると思ったら、中にカットインしてきたりする」

エウシーニョは2015年から4シーズンにわたり川崎でプレー。サイドバックの主力選手としてJ1連覇に大きく貢献したほか、Jリーグベストイレブンを2度受賞。2019年から3シーズンにわたり清水に在籍していたが、2021シーズンにリーグ戦12試合の出場に終わると、徳島へ移籍。加入3年目の今季は、ここまでリーグ戦12試合でプレーしている。

一方、島川氏は昨季終了後にサガン鳥栖を退団して徳島へ移籍。先月に現役引退を表明するまでエウシーニョとリーグ戦数試合でともにスタメン出場していただけに、「とにかく対戦していたら嫌な選手だったから、徳島で一緒にプレーするのはすごく嬉しいと思っていた。実際一緒にプレーしてみたら、やっぱりとんでもなかった」と絶賛。

「川崎でタイトルも獲っているし、すごい選手だけど、どこかブラジル人っぽくない。すごく日本文化みたいなものを大切にしている」と、エウシーニョが日本で9年以上プレーしている背景を分析している。

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