【RISE】那須川天心が鈴木真彦と激突、那須川は「KOはマスト」鈴木は「一発当ててひっくり返したい」

那須川天心(左)と鈴木真彦(右)が激突する

9月23日(木・祝)神奈川・横浜アリーナで開催される『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 YOKOHAMA』の対戦カードが、8月2日(月)都内にて発表された。

参戦が決定していた那須川天心(22=TARGET/Cygames)の対戦相手は、RISEバンタム級王者の鈴木真彦(24=山口道場)に決まった。那須川は来年にはボクシング転向を示唆しており、残り少ない貴重な対戦相手として鈴木が選ばれた。新型コロナウイルスの影響で外国人の入国が出来ないこともこの試合が決まった背景だ。

コメントする鈴木

鈴木はガンガン前に出て打ち合う攻撃的スタイルを武器にRISEで活躍するバンタム級王者。15年に敗れたキックボクシング界最強の那須川天心の首を狙い、昨年11月に大阪で開催された『DEAD OR ALIVE -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント~』に参戦したが決勝戦で志朗に敗北。志朗に敗戦するまでは20連勝を飾っていた。

那須川に挑戦のチャンスを得た鈴木は「このような再戦の機会をいただいて感謝しています。やるからには那須川選手も残り3試合ということで、思いっきり盛り上がるような、成長した姿を見せられたらと思います」との意気込みを語った。

15年には鈴木真彦に那須川が何もさせずにKO勝利している

那須川天心挑戦者決定トーナメントで敗れているのにも関わらず、那須川戦を行うことには鈴木自身も葛藤はあった。だが「僕は那須川天心という存在を追っかけてRISEに参戦しましたし、(敗戦を)ずっと忘れたことはない。順番は前後しちゃうけど、やられた選手にはやり返そうかなと思って」との思いから参戦を決断した。

鈴木は「どの選手もそうですが、試合やる前から負けるつもりなんか全然ないですし、倒しに行こうと思います」と那須川撃破を予告。「チャンスがあれば1Rから行きたいですけど、試合になってみないと分からないので楽しみにしておいてください。一発当てて、みんなどうせ負けるやろと思ってるけどそこをひっくり返したい」とジャイアントキリングを成し遂げると言い放った。

対する那須川は、那須川天心挑戦者決定トーナメントで鈴木が負けたことにより「負けちゃったのでないのかなと。やることはないのかなと思っていました」と鈴木を対戦相手として認識はしていなかったという。

那須川も意気込みを語る

鈴木の破壊力満点の拳については「当たれば爆発力はある」というが「その武器を当てさせない技術も持ってますし、実験というか試したいことがたくさんあるので、そこについてみんなに見せたいなと思っています」と自身のアンタッチャブルな戦いで圧倒する構えだ。

那須川自身、普段は「KOだけが格闘技ではない」と語っているが、今回の試合では、KOを意識するのかの質問に「KOはめちゃめちゃ意識しますね。マストというか自分の中での思い」とコメント。「仕上がっているところを見てほしい。ボクシングもキックも練習していますし、上の段階にいくのでここは倒させていただければ」と差を見せつけた上で、KO勝利にこだわりを見せた。

今回の参戦に際し、那須川はここまで自身を育ててくれたRISEに対する恩返しの思いがある。それに関連して「最近はメディアやTVに出させてもらっていますが、格闘家だからこそファンがついて来てくれるので、そこはブラさずやっていこうということでコンスタントに試合をしていきます」との思いを語った。

<対戦決定カード>
▼Super Fight!バンタム級(-55kg)3分3R延長1R
那須川天心(TARGET/Cygames)
vs
鈴木真彦(山口道場)

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