6割程度の大学生がキャリアを見据えて学習するも、業界理解は企業名を2~3社挙げられる程度【スタディプラス・マイナビ調査】

スタディプラスは、マイナビが運営するキャリア学習サイト「My CareerStudy(マイ・キャリアスタディ)」と共同で、学習管理アプリ「Studyplus」にて大学1年生~4年生と社会人を対象に実施した、「大学生・社会人キャリア実態調査」の結果を5月28日に発表した。同調査は4月19日~26日の期間に行われ、大学生275名、社会人269名から回答を得ている。

調査対象者のうち大学生に、現在通っている大学・学部は、希望するキャリアに通じているかを尋ねたところ、70%程度がキャリア意識を持って進学していることが明らかになった。文理別でみると、文系は60%程度、理系は80%程度となっている。

キャリアの実現やキャリア設計を意識した学びを行っているかを尋ねた質問では、60%程度がキャリア意識を持った学習を実施していると回答した。文理別でみると、文系では57%程度、理系では66%程度となっている。

具体的にどのような学びを行っているかを尋ねたところ(複数回答)、高学年時に一部傾向はあるものの、全学年において類似した学習形式を選択していることがわかった。

キャリアの実現やキャリア設計を意識した学びを「行っている」と答えた人に、知っている業界名を尋ねた質問(複数回答)では、多くの業界が60~80%程度認知されている傾向がみられる。

知っている業界の理解度を尋ねたところ、文理ともに、ほとんどの学生が企業名を挙げられる程度の業界理解だった。

知っている業界でそれぞれ平均何社の社名を挙げられるかを尋ねた質問(複数回答)では、1つの業界につき「2~3社程度」が最多となっている。

自身のキャリアを考える上で、どんな情報が不足しているかを尋ねたところ(複数回答)、仕事や業務イメージを挙げる回答が多かった。また、キャリア形成の前提となる、どんな会社があるかがわからないという回答もみられた。

調査対象者のうち、インターンシップへの参加経験を有する学生に、インターンシップへの参加を検討した企業について、以前から社名を知っていたかを尋ねた質問では、インターンシップの情報収集段階で知ったという回答が7割に達している。

同じく、インターンシップへの参加経験を有する学生に、インターンシップに参加した(参加する)理由を尋ねたところ(複数回答)、「職場体験」「企業理解」「業界理解」「選考で有利」が上位を占めた。

インターンシップへの参加後に、その企業に対する就業意欲は変化したかを尋ねた質問では、インターンシップへの参加によって入社への意欲が高まる傾向がみられる。

インターンシップへの参加を検討する際に、どのような情報があれば企業理解度がより深まると思うかを尋ねたところ(複数回答)、「業務の1日の流れ」「具体的な仕事内容」「新入社員の業務風景」を挙げる回答が多かった。

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