【HEAT】中井りん、“流血のマドンナ”鈴木をパウンドアウト、アビラルが圧巻の初回TKO勝利

中井りんがパウンド連打で”流血のマドンナ”鈴木をレフェリーストップに追い込んだ

HEAT事務局
『HEAT49』
2021年10月17日(日)愛知・名古屋国際会議場 イベントホール

▼第 12 試合 スペシャルワンマッチ(非公式戦) MIX(1R・KICK/2R・MMA) 59kg 3 分 2R
ー鈴木万李弥(志村道場)
勝敗無し 2R ※レフェリーストップ(中井が鈴木をパウンドアウト)
ー中井りん(修斗道場四国)

中井が接近してパンチを打ち込む

中井はパンクラスのタイトルを獲得しUFCへの参戦経験も持つ。前戦は2019年10月の『DEEP JEWELS 26』で、ダイヤモンドローズ・ザ・ロケットに一本勝ちを収めた。今回が約2年ぶりの試合となる。

対する鈴木は、空手出身でガンガン前に出て打ち合うスタイルで、17年の『HEAT 40』でブラジル王者ジェニフェル・フェハスと対戦し、鼻から大流血しながらも勝利をもぎ取ったことから“流血のマドンナ”の異名を持つ。キック戦績が8勝5敗、MMA戦績は2勝3敗でどこまで中井と対抗できるか。

この試合は、キックとMMAのMIXルールだが、KOや一本で決着した場合にも、結果は「勝敗なし」となり、時間内に決着がつかない場合も判定も行われないが、中井の2年ぶりのパフォーマンスにも注目が集まった。

鈴木のハイキックをギリギリかわした中井

1Rのキックルールでは、鈴木は左ジャブからワンツーを放つと中井は右ローを返す。
鈴木はワンツー、左フック、そして上段への蹴りとアグレッシブに攻め得意の打撃で中井を追い込もうとする。さらに左の前蹴りを蹴る鈴木だが中井は下がらない。左右のフックで応戦するなど中井は引かずこのラウンドをしのぐ。

2RはMMAルール。組んでの展開では明らかに中井が有利の戦前予想だ。中井が右のフックからタックルを仕掛けてテイクダウン。バックマウントでチョークを狙いつつ、中井が左右のフックで強烈なパウンド連打。防戦一方の鈴木にレフェリーがストップ、圧巻の展開だった。

試合後、ファンに感謝した中井

見事な試合を見せた中井は「今回はHEATの大会に出させていただきありがとうございました。万李弥選手は強かったです。私の試合はいつも支えてくれる皆様に捧げるつもりでしています。本当に感謝しています。これからも応援よろしくお願いいたします」と語った。

HEAT事務局(2P目 中井vs鈴木フォトページ)
『HEAT49』
2021年10月17日(日)愛知・名古屋国際会議場 イベントホール

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▼第 12 試合 スペシャルワンマッチ(非公式戦) MIX(1R・KICK/2R・MMA) 59kg 3 分 2R
ー鈴木万李弥(志村道場)
勝敗無し 2R ※レフェリーストップ(中井が鈴木をパウンドアウト)
ー中井りん(修斗道場四国)

アビラルが圧巻の初回TKO勝利でK-1再出撃アピール

【HEAT】アビラルが圧巻の初回TKO勝利でK-1再出撃アピール

HEAT事務局
『HEAT49』(3P目)
2021年10月17日(日)愛知・名古屋国際会議場 イベントホール

▼第15 試合 HEAT KICKミドル級タイトルマッチ 3分5R
○アビラル・ヒマラヤン・チーター(志村道場)
TKO 1R 0分57秒 ※ドクターストップ
●藤村大輔(K-1 GYM 相模大野)
※アビラルが2度目の防衛に成功

パンチをヒットさせるアビラル

アビラルは2016年にネパールから来日。デビューから10戦9勝(8KO)1敗という高いKO率で進撃すると、昨年1月にHEATキックルール ミドル級王座を奪取した。同年12月にK-1初参戦を果たし、現王者の木村”フィリップ”ミノルから1Rにダウンを奪い大きなインパクトを残した。今年はダウン、KOを重ね2連勝。しかし7月のK-1九州大会では和島大海から先制のダウンを奪うも、最後は和島のローキックに屈した。戦績は14戦11勝(10KO)3敗。

アビラルがヒザを突き刺す

藤村は2015年8月にKrushでK-1グループデビュー。今年3月には第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントのリザーブファイトで小鉄から勝利と、着実に実績を積み重ねている。しかし、20年の8月MIKE JOE戦、11月の城戸康裕戦と連敗を喫し今回が再起戦。
1R、藤村が右ローで先制すると、アビラルが左のヒザ蹴り&右ローをヒット。アビラルが強烈な右ストレートから右ヒザ蹴り、パンチのラッシュで攻め立てる。近距離で両者のパンチが交差。すると、アビラルの打撃で顔面から出血する藤村にドクターチェックが入る。傷は深くドクターストップとなり、アビラルが初回TKO勝利を飾った。アビラルが殺傷能力の高さを見せつけた。

勝利したアビラル

勝利したアビラルは「夜遅くまでコロナの中、最後まで見てくれてありがとうございました。前回はプロになって初めてKO負けして、そこから悔しくて毎日練習してきてみんなの前で良い結果を出せたと思います。HEATの王者として世界を獲りに行きます」と意気込んだ。さらに「今回は1Rでダメージ無しで終わって、今日はK-1のプロデューサー来ています。12月に暇しているのでお願いいたします」とK-1再出場をアピールした。

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安川が新王座に就いた

HEAT事務局
『HEAT49』(4P目)
2021年10月17日(日)愛知・名古屋国際会議場 イベントホール

▼第14試合 HEAT KICK ライト級王者決定戦 3分5R
○安川侑己(志村道場)
判定2-0 ※48-46、48-48、48-47
●北川裕紀(ZERO ONE GYM)
※安川が新王座に就く。

安川のパンチが顔面をとらえる

安川はHEATを主戦場とし、21年4月のHEATではポッシブルKを判定で下している。同年6月にはKrushに初参戦を果たし、提髪和希と対戦して勝利を飾った。対する北川は元シュートボクシング日本フェザー級3位で21年4月のHEATではワンチャルームを対戦して逆転勝利を飾っている。ベルトを巻くのはどちらか。

1R、北川がサウスポー。前に出るのは安川で左右のフックから左ボディブロー、ヒザ蹴りを突き上げる。北川は右の飛びヒザ。すると、北川のヒザ蹴りに安川がカウンターの右ストレートをヒットさせてダウンを奪う。左右のフックから右アッパーでラッシュを仕掛ける安川。北川はゴングに救われる形となった。

お互いの蹴りが交差する

2R、パンチの連打から右アッパーと手数を出す安川。北川は左の奥足のローキックを多用する。3R、北川が右カーフキックや左ローを出し続ける。安川が右のヒザ蹴りを北川の顔面にヒット。一瞬ぐらついた北川だが、左ローを蹴り続ける。削り合いの展開に。

4R、ガードを固めた北川は左ローをダブルで放つ。安川は細かいパンチから右のヒザ蹴り。両者とも近距離の展開で、ヒザ蹴り&ローキックで削りあう。安川はパンチで前に出るが、疲れからか打撃に力がない。

北川のキックがヒット

5R、北川がワンツーから左ロー、安川は左アッパーから右のヒザ蹴り。北川はガードを固めて左ロー。安川は右ボディフックで前に出ていく。北川が左ローから右フックをヒット、さらに右フックや左ローで攻め立てる。左ハイキックを見舞う北川は右ヒザ蹴りで攻め立てるが、なんとか安川は耐え切った。

ジャッジ2者は、1Rにダウンを奪った安川を支持。フラフラになりながらも打撃を出し続けた安川が新王者に輝いた。勝利した安川は「こんなチャンスをいただいた志村会長ありがとうございました。チャンピオンということでまだまだ弱いですが、強くなれるようにがんばります」とコメント。母親に感謝を述べ「まだまだわがままに付き合ってください」と語りかけた。

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柔術世界王者イゴール・タナベ、MMAデビューに秒殺一本勝ち

【HEAT】柔術世界王者イゴール・タナベ、MMAデビューに秒殺一本勝ち

HEAT事務局
『HEAT49』(5P目)
2021年10月17日(日)愛知・名古屋国際会議場 イベントホール

▼第8試合 HEAT MMA ミドル級(83.9kg) 5分3R
○イゴール・タナベ(IGLOO)
一本 1R 0分57秒 ※三角絞め
●清水洸志(MMA RANGERS GYM)

イゴールのローキック

イゴールは2018紫帯ギ、ノーギ世界王者の実績を持つ柔術家。2020年『第21回全日本ブラジリアン柔術選手権』では、黒帯ウルトラヘビー級の決勝でMMAやプロレスなどで活躍する関根“シュレック”秀樹を下し優勝を果たしている。今年4月の『HEAT 48』ではグラップリングマッチへ出場し、アンディ・コングからアームバーで一本勝ち。満を持してMMAの戦場に足を踏み入れる。
打撃の練習では、左右田泰臣や皇治と、MMAでは青木真也ともトレーニングしているという。

対する清水は2020アマ修斗EXトーナメントのミドル級を制した実力者で、イゴールと同様に今回がプロMMAデビュー戦となる。

序盤は両者スタンドでキックを出し合う。清水のパンチに合わせイゴールが組み付き、ケージ際でテイクダウンに成功する。上になった状態から、三角絞めの体勢に移行するイゴール。清水はブリッジで逃れようとするも、ガッチリと三角絞めが極まり、イゴールが秒殺一本勝ちを決めた。

MMA初陣を勝利で飾ったイゴールは、マイクで「(HEATの)記念すべき50回大会では、必ず僕を出してください。盛り上げる自信があるので」と次回大会への出場を希望し、支えてもらっている妻や周囲の人たちへの感謝を述べた。


岡野裕城が判定勝利

▼第 13 試合 HEAT MMA ライト級次期挑戦者決定戦 5 分 3R
●菅原和政(マスタージャパン福岡)
判定0-3 ※3者とも28-29
○岡野裕城(マッハ道場)

蹴りを放つ岡野

岡野はこれまで元DEEPライト級王者の中村大介に勝利、北岡悟には敗れたもののタイトルマッチも経験。修斗では、日本人離れしたフィジカルの強さから繰り出す打撃とテイクダウンを武器に18年3月には修斗世界ライト級チャンピオンシップにも挑戦した。今回は19年11月以来、約2年ぶりの試合となる。

対する菅原は、修斗元世界王者の弘中邦佳が主宰するマスタージャパン福岡に所属する実力者。前戦は今年3月の修斗で、宮路智之に左ストレートでTKO勝利している。

1R、岡野はプレッシャーをかけていくが、ラウンド終盤、菅原が左ミドルを当てると岡野はバランスを崩して倒れる。立ち上がった岡野だが、菅原がパンチを連打しながら一気に前へ出て行く。しかし仕留め切れずにラウンド終了。

岡野が上から攻める

2R、岡野はスタンドでの攻防からグラウンドへ移行、マウントポジションから頭部にコツコツとパンチを当てる。岡野を背負ったまま菅原が立ち上がるが、岡野は頭部へのパンチを打ち続ける。再びグラウンドに。岡野はリアネイキッドチョークを仕掛けたがすぐに外し、パンチをコツコツと連打。このラウンドは岡野がコントロールした印象。

3R、菅原が岡野をテイクダウンし上から押さえ込むが、岡野はケージ際で立ち上がり、菅原を投げる。しかし菅原はすぐに立ち上がる。ケージ際で岡野は菅原を再び投げてテイクダウンに成功、バックをとるが菅原は立ち上がる。菅原に絡みついて離れない岡野に、菅原がヒジ打ちを連発する場面もあった。

判定は三者とも29-28で岡野が勝利。岡野が、草MAXの保持するMMAライト級王座への挑戦者に決定した。

野瀬翔平が一本勝ち

HEAT事務局
『HEAT49』(6P目)
2021年10月17日(日)愛知・名古屋国際会議場 イベントホール

▼第 11 試合 HEAT MMA バンタム級(61.2kg) 5 分 3R
○野瀬翔平(マスタージャパン福岡)
一本 1R 1分09秒 ※三角絞め
●土肥潤(総合格闘技道場 MIBURO)


内藤啓人が判定勝利

▼第 10 試合 HEAT KICK 55kg 3 分 3R
○内藤啓人(BELLWOOD FIGHT TEAM)
判定2-0
●片島聡志(フリー)


ノラシン・スペチアーレジムがKO勝利

▼第 9 試合 HEAT KICK 58kg 3 分 3R
○ノラシン・スペチアーレジム(大石ジム)
KO 2R 2分17秒
●一仁(真樹ジム AICHI)


ユン・テスンが判定勝利

▼第 7 試合 HEAT MMA フライ級(56.7kg) 5 分 3R
○ユン・テスン(志村道場)
判定3-0
●御代川聡志(パラエストラ柏)


三輪裕樹がTKO勝利

▼第 6 試合 HEAT KICK ライト級(60.0kg) 3 分 3R
○三輪裕樹(K-1 GYM 相模大野)
TKO 3R 1分27秒
●嶋田将典(Stay Gold)

倉本拓也がTKO勝利

HEAT事務局
『HEAT49』(7P目)
2021年10月17日(日)愛知・名古屋国際会議場 イベントホール

▼第5試合 HEAT MMA フェザー級(65.8kg) 5 分 3R
○倉本拓也(志村道場)
TKO 3R 2分43秒
●坂本大地(パラエストラ柏)


堺龍平がTKO勝利

▼第 4 試合 HEAT MMA フライ級(56.7kg) 5 分 3R
●森下”塾長”コウキ(Mustard Seed)
TKO 3R 1分29秒
○堺龍平(MMA RANGERS GYM)
※和田教良が怪我で欠場のため、森下に変更


ワンチャルーム・スペチアーレジムが判定勝利

▼第 3 試合 HEAT KICK 60kg 3 分 3R
○ワンチャルーム・スペチアーレジム(大石ジム)
判定3-0
●ポッシブル K(Sublime guys・翔拳道)


夜叉猿が判定勝利

▼第 2 試合 HEAT KICK ミドル級(70.0kg) 3 分 3R
●堀越拓実(パラエストラ柏)
判定0-3
○夜叉猿(力道場静岡)


ヨコヤマクレガーがTKO勝利

▼第 1 試合 HEAT MMA 100kg 5 分 3R
○ヨコヤマクレガー(パラエストラ柏)
TKO 1R 0分59秒
●凡人ツチヤマン(和術慧舟會若杉道場)

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