Lアラート訓練で誤情報送信 岡山県発表 吉備中央町が避難発令

 災害時の避難情報を住民に伝える災害情報共有システム「Lアラート」の運用訓練が29日、岡山県内の市町村や報道機関を交えて実施され、誤った避難情報が送信されるトラブルがあった。県危機管理課が発表した。

 県危機管理課によると午前9時11分、おかやま防災情報メールで「こちらは吉備中央町です。暴風により高齢者等避難を発令しました」と送信。誤送信と気付き、10分後に取り消した上で同9時52分、同じメールで誤報だったと再送信した。

 Lアラートは市町村が都道府県の防災情報システムに入力した情報を報道機関がリアルタイムで共有し、一括配信する仕組み。吉備中央町がシステムへの入力の際に「訓練モード」とすべきだったにもかかわらず「実災害モード」で入力していたという。県危機管理課は「訓練モードでの登録を周知し、再発防止を徹底する」としている。

© 株式会社山陽新聞社