ローカルプロレス発展に”全国大会”開催へ、九州、みちのく、大阪ら12団体16チーム

出席したグローカル・タッグトーナメント実行員のメンバー。左よりグルクンマスク、筑前りょう太、新崎人生、ゼウス、十枝利樹

8月4日、全国のローカルプロレス団体が一堂に会する“地方の誇りを懸けたタッグの祭典”『全国プロレス選手権大会 グローカル・タッグトーナメント2022』の開催記者発表が都内ホテルにて行われた。
会見には実行委員会のみちのく・新崎人生、大阪プロレス・ゼウス、九州プロレス・筑前りょう太、琉球ドラゴンプロレス・グルクンマスク、2AW・十枝利樹の5団体の代表が出席。会見冒頭では発起人である九州プロレス理事長・筑前が発案の動機を語った。

「私の中では今回のトーナメントには、一つは『地方創生』、もう一つは『プロレス業界の発展』という大きな二つのテーマがあります。九州プロレスは年間100社ほどの企業様の応援によって成り立っています。世の中にはたくさんの企業様がおられますが、ご自身の企業を通して世の中をハッピーにしたいということで頑張っておられる中で、年商100億であったり、それ以上のたくさんの企業様がおられます。そんな中でプロレス業界を見渡したときに、今はプロレス業界全体で概算で約140億円のマーケットだと言われていますが、私には『プロレスはそんなもんじゃないだろう!』という思いがあります」

発案の動機を熱く語った筑前りょう太

プロバスケットボールのBリーグやオリンピック競技となった空手などの例を挙げ、市場規模の拡大のためにも「プロレス業界もベクトルを揃える必要がある」と訴えた筑前。「プロレス」というジャンルそのものを発展させることで日本経済の回復にも貢献できるのではないかという。

「九州プロレスも年商1億になりました。こういった団体が各県にできれば、プロレス界のマーケットは単純計算で47億円のプラスになります。マーケットが広がるということは、それだけ多くの人に喜びを届けられる業界になるということです。例えば九州プロレスがやってしまった失敗例、大阪プロレスさんの成功事例など、いろんな情報を各団体が共有しあって業界を成長させていきたいと思います」

トーナメントは10月4日(火)東京・後楽園ホールを皮切りに、11月12日(土)大阪・アゼリア大正、12月3日(土)アクロス福岡と3都市で開催。ローカルプロレス12団体、海外グローバルチーム1枠、一般公募1枠の計16チームが出場する、日本プロレス史上最大規模のトーナメントとなる。日本国内には多くのローカル団体が存在するものの、これだけ多くの選手が一つのイベントに集結するのは今回が初めて。参加チーム、トーナメント組み合わせなどは公式Twitterで随時発表される。

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