”武道空手で勝てた”平本蓮、師匠・岩崎氏「黒帯になればさらに次元超える」

空間を支配し、パンチを叩き込んだ平本、その極意は武道空手にあった。

11月6日(日)愛知・ドルフィンズアリーナで開催された『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』のインイベントで元DEEPフェザー級王者の弥益ドミネーター聡志(team SOS)に完封勝利した平本蓮。打撃で差をつけ、弥益を流血に追い込んだ。この差をつけた勝利の大きな要素は剛毅會(ごうきかい)空手の岩崎達也宗師に学ぶ武道空手にあったと試合後インタビューで語った。

打撃で優勢な平本

平本はケガを押しての出場で岩崎氏の「怪我を怪我と思うな」の言葉から出場を決意。怪我の箇所を伏せていたが、記者から試合後に怪我の箇所にを聞かれると「左足の人差し指の根元の骨が折れて、3週間レスリングができなくて。その間は、(剛毅會空手の)岩崎先生と空手の特訓をやってきたんで、あとは本番で自分の地力がどこまで出るか期待していました。試合前に岩崎先生からは、『距離感を間違えなければ、弥益選手の顔をボコボコにできるから』と言われていたんで、それが試合の結果につながりました」とコメントした。

試合中は岩崎氏のアドバイスが所々で飛んでいた。結果、成長を見せつけ勝利した平本、「勝率が50%になったんで、ここから勝ち越してUFCチャンピオンになりたいです」と目標を語った。

岩崎氏とミット打ちする平本

試合後、師匠の岩崎氏にインタビューすると「本人も言ってますが目標はあくまでUFC王座獲得です。であるならこの内容ではまだまだ、課題は山積しています。年齢も24歳は決して若くない。UFCはとにかく年齢の若さを重視します。とにかく積むべきレッスンとしての試合が必要と考えています」と厳しいコメント。

しかし「今回怪我を押しても戦わせたかった理由は弥益選手と言う立派なMMA選手と戦うことは掛け替えのないレッスンになると思ったから。一つの自信になったとは思います。今回は時間もなく怪我もあったので彼のボクシングをMMAにアジャストしただけです。空手はまだ白帯、初段を取る頃には今とは違う次元の打撃をお見せできることでしょう」と語った。

岩崎氏は極真空手時代は全日本重量級で2度優勝、大山倍達存命時代には世界選手権の代表選手にもなった。MMA初挑戦で当時のトップ選手ヴァンダレイ・シウバ対戦し敗北後は自身の空手を徹底的に見直し、数年の年月をかけ現在の空手に行き着いた。
平本の空間を支配した打撃や合わせ技にも目を見張る。空手の構えで戦い始め、これでRIZINで2連勝となった平本、黒帯になるのはいつか。次戦もさらなる進化に期待したい

☆写真協力:剛毅會(ごうきかい)空手 Facebook

【フォト7枚】舞台裏で平本に厳しく指摘する岩崎氏、平本のパンチ、弥益が大流血
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☆写真協力:剛毅會(ごうきかい)空手 Facebook・・・

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