自分はNFLで最高のCBだと自負するスティーラーズCBポーターJr.

ジョーイ・ポーターJr.はNFLで最高のコーナーバック(CB)だ。まさに本人が、そう言うだろう。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』のマーク・カボーリーに最高の選手は誰かと質問されたキャリア2年目のポーターJr.は、ためらうことなくその才能を自画自賛した。

ポーターJr.は先週にピッツバーグ・スティーラーズのOTA(チーム合同練習)で「間違いなく俺だ」と話している。

23歳のポーターJr.は好調なルーキーシーズンを過ごした。2023年ドラフト2巡目で指名を受け、全17試合に出場(うち11試合に先発出場)したポーターJr.は、タックル43回(うちフォーロス1回)、インターセプト1回、パスディフェンス10回を記録し、ディフェンス部門年間最優秀新人賞の投票では5位につけている。シーズン第7週に先発の座についたポーターJr.は、相手チームの1番手ワイドレシーバー(WR)をカバーする任務を託されていたにもかかわらず、最後までその座を守り抜いた。

ポーターJr.は現在、コーナーバックとして活躍している他の名選手にも言及し、ニューヨーク・ジェッツのソース・ガードナーやデンバー・ブロンコスのパトリック・サーテイン二世、グリーンベイ・パッカーズのジャイア・アレクサンダー、クリーブランド・ブラウンズのデンゼル・ウォードといった選手の名前を挙げた。しかし、自分と他の選手との違いはその任務の難易度にあると考えているポーターJr.は、次のように話している。

「このリーグにはいいDB(ディフェンシブバック)がいっぱいいる。俺がやっていたように1年中、WR1と対決して(彼らを)封じ込めることは誰もやっていなかった。(トップコーナーバックの中で)自分の名前が挙がるかどうかなんて気にしていない。いずれみんなが俺の名前を耳にすることになるからな」

ポーターJr.は虚勢を張っているように見える。しかし、ポーターJr.にはそのような血が流れているのだ。父親のジョーイ・ポーターsr.はスティーラーズでプレーしていた頃に、しばしばその言葉で周囲の神経を逆撫ですることで知られていた。しかし、ポーターJr.の自信は父親ほど大げさなものではない。

「常に自信を保つようにしている」と明かしたポーターJr.はこう続けている。

「チームに入ってから、俺は常にそういう人間だと感じてきた。リスペクトされるためには努力しなきゃいけないけど、俺が何をもたらせるかは誰もが理解していると思う」

「俺は子どもの頃から常に、自分がどのレベルにいるのか確認するためにベストを求めるメンタリティを持っていた。俺はいつだって他の誰かじゃなくて自分を選ぶ。そういう自信は常に持っていた」

ポーターJr.のタックル能力は、彼がすぐに先発になれない要因の1つだった。しかし、先発に指名されて1週間が経過した頃に、ポーターJr.はスティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンに、将来的に殿堂入りする可能性があるテネシー・タイタンズのWRディアンドレ・ホプキンスをカバーしてもいいかと尋ねた。ポーターJr.はその試合でホプキンスを、72回のルート、ターゲット5回でキャッチ1回に抑えている。

トムリンHCは今オフシーズンに「おそらく、彼の現状で最も印象的な要素はその考え方だろう」とコメント。

「彼は戦いを望んでいる。タフなカバレッジ(アサイメント)を望んでいる。そういう意味でものすごく競争心が強い」

昨季は198ポンドから200ポンド(約90kgから91kg)でプレーしていたものの、今季は205ポンド(約93kg)に近づけたいと考えているポーターJr.は「205ポンドなら、ランゲームでも、ラインでも、もっとフィジカルになれると思う」と強調している。

トレードで加入したドンテ・ジャクソンやその他の補強により、スティーラーズのセカンダリーには強力なサポートシステムもある。とはいえ、変化があったとしても、ポーターJr.が新しいアプローチをとるわけではない。好調だったルーキーシーズンをもとに、さらに飛躍することを目指しているポーターJr.は、味方(練習時)であろうと敵(試合時)であろうと、どのような相手にも挑みたいという新人時代の考え方を弱めていない。

「最初からそうしたかった」と語ったポーターJr.は「ここに来たときからそれは頭にあった。コーチT(トムリンHC)とも話したし、ここに最初に来たときに、俺とジョージ(ピケンズ、WR)がキャンプでどう戦うつもりなのかについても話した。今年のキャンプでもそれを楽しみにしている」と続けた。

【RA】

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