アンチェロッティ監督の“秘密兵器”はアシスタントコーチを務める息子? 英メディア「ベンチで度々正しい判断を……」

写真:レアルを率いるアンチェロッティ監督の“懐刀”とは……? ©Getty Images

今季も、“お家芸”と言える土壇場の逆転劇を披露し続けているレアル・マドリード。現地時間6月1日にはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝のドルトムント戦を控えているが、今、チームを率いるカルロ・アンチェロッティ監督の息子でアシスタントコーチを務めるダビデ・アンチェロッティ氏に注目が集まっている。

現在34歳のダビデ氏は、父カルロがパリ・サンジェルマン(PSG)を率いていた2012年にフィットネスコーチに任命されると、2016年にはUEFA Aライセンスを取得。その後も、父が指揮を執ったバイエルン・ミュンヘンなどでアシスタントコーチを務め、ナポリ時代の2019年11月には出場停止処分を受けた父に代わり監督デビューも果たした。

イギリスメディア『BBC』は「アンチェロッティ監督の秘密兵器、それは彼の息子だ」と報じ、現在レアル・マドリードでも親子の共闘が好成績につながっていることを指摘した。

『BBC』が例に挙げたのは、5月8日に行われたCL準決勝2ndレグのバイエルン・ミュンヘン戦。レアル・マドリードは試合終盤まで2戦合計スコアで2-3とリードを許していた。すると、ダビデ氏は父カルロにスペイン代表FWホセルの投入を提案。ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールやイングランド代表MFジュード・ベリンガムらが厳しいマークに遭っていることを考慮に入れ、ペナルティエリア内でより存在感を出せるホセルこそが流れを変え得ると力説した模様だ。

結果的に、81分にピッチへと登場したホセルは、88分と90+1分に立て続けにゴールをマーク。レアル・マドリードは最終盤でスコアをひっくり返し、2戦合計スコア4-3でCL決勝に駒を進めた。

『BBC』は「ダビデはベンチで度々正しい判断を下している。彼はレアル・マドリードのアシスタントコーチとして、引き続き父の“秘密兵器”となっている」とダビデ氏を称賛している。

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