財津和夫、「やり直しができるなら10曲は録り直したい。特にあの曲は絶対!」さてそのTULIPの楽曲とは

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TULIP・財津和夫が、時には、自分の人生でやり直したい事に触れるRKBラジオ『財津和夫 虹の向こう側』。5月26日の放送では、出来る事なら録り直したいTULIPの曲や、生まれ変われるならなりたいもの、など広く「やり直し」について、つれづれにお話しします。

おなかの底に隠しているもの

最近使われるようになった言葉のひとつに、「リスキリング」。スキルを磨き直す、つまり学び直しという意味があります。
10年ぐらい前までは、映画の専門学校で映画を作るための勉強をしたいと思っていた、という財津。今は、新しく学びたいものはもう無いけど、過去へ戻ってやり直したい事ならある、と切り出します。
「やり直したいって思うのはレコーディング。(レコーディングしているところへ戻ってやり直したいですね。)今聴くと、もう本当に嫌な思いがする曲が多いです。まず、ヘタ。そして、音楽知識が低い」
過去の自分にダメ出しが多いですね、と下田アナがびっくり。
「RKBとこの番組の力を借りてやり直しさせてください!」と懇願調の声になる財津。
どれを録り直すか、という話になると「もうほぼ全部ですよ」と即返のあと、思い直したように
「全部って言うと体力がないんで・・・やっぱり最低10曲ぐらいはやり直したいですね。青春の影を絶対やり直したい」
どれをどうやり直したいかと問われると、
「僕が歌っている曲をやり直させてください、姫野が歌っている曲はやり直さなくていいですよ」
と、ちょっと茶目っ気を出した後に、
「もっとうまく歌いたいし、楽器も、こうやって弾きたいし、アレンジもこうしたいし・・・本当に幼稚な作品でございました」
「残っているものだから 恥ずかしいじゃないですか。喋れば消えるようなものならいいんですけど」
この番組も残るものだから、ヘタな喋りはできないと一人で別のツッコミを入れつつ、さらに続ける。
「(自分は)ちゃんと準備をして、先々の事を考えるタイプではなく、やっつけぶっつけな人間なので。青春の影も、スタジオに入ってこれでイイだろうって感じでやってたかな」
そして、究極のやり直し(?) の方法、生まれ変わったら何になりたいか、と話の方向が少し変わる。
「女性になりたいです。女性の気持ちをわかりたい。何かわかるような気がするけど、奥が深すぎて、やっぱりわからない。一番わからないのは、何で堂々としているのかなって」
と、ここで下田アナが「あっはは、そう?!」と高笑い。どうやら身に覚えがあるようです。
「その揺り動かない盤石な感じが不思議。その理由として、『何か』を知っているんだと思います。表面的な問題はあるんだろうけれど、『どうせ実はこういうものなんだから、別に慌てなくてもいいんじゃん』って思っていそうな気がする」
「女性は、男のように思っている事を言わない。それをおなかの底に隠している。海の底に揺らついている生き物のようにじっとしていて・・・つまり、本能的に真理を既に知っている。宇宙の何かを知っている。だから慌てないのかな、と思う。」
財津の女性論はいつも饒舌で、哲学的な香りがします。

アンコールで、早めに舞台に戻る理由

TULIP公演での、男性の「アンコール!」の呼びかけ声に関するお便りを紹介。
「そういえば、大きな声でアンコールっていう人がいますね。誰かが叫んでいるのはなんとなくわかるんですけど、でも一気にワ~って(会場全体が)アンコールになるんで、あの人が言っているなというのはちょっとわからないんです。なにしろ、アンコール直前は、本編終わって舞台袖にたまって、僕たち『あそここうだったね』とか『アンコールはこうしようね』とか打ち合わせもしているんで」
「個人的には、早めにアンコール(で舞台に)出ようよとスタッフに催促するんです。なぜかって、あんまり(舞台に)出ないと、拍手がだんだん小っちゃくなってしまう。会場の皆さんが若いんだったら一時間でもバチバチ手を叩き続けるかもしれない。けど、体力ない人たちが1分くらい拍手続けると、何かもう飽きてきて『拍手止めようかな』とか思われると、盛り上がらないじゃないですか。だから、拍手がピークなうちに『早く出よう!』と私はスタッフに向かって言っています」
財津本人曰く、やっぱり若い頃のコンサートと、年取ってからのコンサートは自ずと中身が変わります、との事です。

次回6月2日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
「住まい」についてお話しします。

財津和夫 虹の向こう側

放送局:RKBラジオ

放送日時:毎週日曜 18時15分~18時30分

出演者:財津和夫、下田文代

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※放送情報は変更となる場合があります。

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