滞在許可証を持たない在米移民の境遇は悲惨 中国「2023年米国人権侵害報告」

滞在許可証を持たない在米移民の境遇は悲惨 中国「2023年米国人権侵害報告」

米テキサス州サンアントニオで移民死亡事件の犠牲者を追悼する人々。(2022年6月28日撮影、サンアントニオ=新華社配信)

 【新華社北京5月29日】中国国務院新聞(報道)弁公室は29日、「2023年米国人権侵害報告」を発表した。滞在許可証を持たない在米移民が悲惨な境遇に置かれているとし、次のように指摘した。

 米政府が移民政策で空手形を乱発した結果、国境地帯で人道危機が深刻化した。米南部国境は国際移住機関(IOM)によって「陸路では世界で最も危険な移民ルート」に指定されている。

 米国に入国した移民は残酷な刑罰や非人道的な扱いを受けている。2023年度、米南部国境で逮捕または追放された移民は過去最多の240万人以上に上った。

 米政府の国境政策は人身取引問題を悪化させている。人身取引の被害者は女性や子どもが多く、現代の奴隷制を助長している。移民の子どもたちが過酷な強制労働や搾取を受ける一方、米国の立法府は児童労働への搾取を黙認する役割を担っている。

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