女子新入社員の3割が「子どもは欲しくない」 「結婚したくない」も過去最高

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最近、若い世代の間で「結婚はコスパが悪い」という考えが広まっている。さらに女性の場合、「子どもを持ちたくない」と考えているようだ。

十六総合研究所は新入社員の意識調査を4月に実施、5月22日に結果を発表した。調査対象は、岐阜・愛知両県内の企業に勤める新入社員で、411人(このうち女性は169人)の有効回答を得た。

調査では、結婚や出産に対する女性の意欲が低下していることが明らかになった。結婚に関する項目で、「結婚したくない」と答えた女性が3年連続で増加し、11.8%と初めて1割を超えた。

子どもに関する項目でも、「欲しくない」と回答した女性は4年連続で増加し、今回は31.4%を占めた。理由をみてみよう。

欲しくない理由…「自由な時間が減る」「仕事を続けにくくなる」も過去最高

「子どもを持つことへの不安・心配事」について、最大3つまで選択してもらうと、女性の回答は多い順に、「経済的負担の増加」(71.0%)、「自由な時間が減る」(37.9%)、「仕事を続けにくくなる」(35.5%)が挙がった。

実質賃金のマイナスが続くなかで、経済面の不安はやはり大きいだろう。結婚する際に一定の条件を満たせばもらえる「結婚新生活支援事業補助金」や、10月からさらに拡充される児童手当はあるものの、不安がぬぐい切れないようだ。

また、女性が子どもを持つことへの不安として挙げた「自由な時間が減る」「仕事を続けにくくなる」の項目が過去最高だったことから、自分の生活を優先したいという願望が強まっているとうかがえる。若い世代に結婚や出産を促していくには、このあたりをクリアしないと始まらないだろう。

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