六本木ヒルズにある地上約45m、都心の屋上庭園で「田植え」イベントを開催!ファミリー参加で子供もいい体験に

六本木ヒルズでは、5月25日(土)に、通常非公開の屋上庭園の水田にて、今年で20回目を迎える『田植え』イベントを開催した。今年は、2021年に続き二度目となる鳥取県とのコラボレーション。近隣居住者や六本木ヒルズのワーカーなど約160名の親子が鳥取生まれのお米「星空舞」を、その名前にちなみ、星形に植え付けた。

四季折々の樹木と水田・菜園とが融合した六本木ヒルズの屋上庭園は、地上約45mにあり、面積約1300㎡の広さをもつ通常非公開のエリアだ。例年、「田植え」、「稲刈り」、「もちつき」をはじめ、生物観察や草木を使ったワークショップなど、様々なコミュニティ活動の場として活用している。

また、これらのコミュニティ活動への参加者は、居住者をはじめ、六本木ヒルズ内店舗および施設の従業員、オフィステナントのワーカーにまで拡大。活動も非常に好評で、リピーターも増えている。今回の「田植え」イベントも人気のイベントで参加者からは「毎年親子での参加を楽しみにしている」といった声も多数寄せられている。

イベントのスタートには今回、コラボレーションしている鳥取県の代表者 鳥取県東京本部長 堀田 晶子氏が登壇し次のようにコメントした。

「鳥取県は2回目のコラボレーションになりますが、前回はコロナ中で人を集めることができなかったため、今回は大勢の方に参加していただき、コラボレーションできて嬉しいです。鳥取県は自然が豊かで星空もきれい。その星空にあやかって星空米という品種を開発しました。粒立ちがよく、美味しい味わいなので皆様にもぜひ食べてもらいたいです。田植えの形も星型にしているので今日は、楽しんでくださいね」

この屋上庭園でのイベントは田植えだけでは終わらず、今回、植えた稲が育った後に稲刈りイベントを行い、その後は餅つきを行うなど、植えるところから収穫、食べるまでの全ての順序を自治体と協力しながら行っていて、子供たちにはとてもいい経験になりそうだ。

主に参加者は親子が多く、地上約45mとは思えないような緑豊かな屋上庭園には、田んぼだけでなく池もあって、待ち時間にはそこでカエルなどを捕まえる楽しそうな子供たちの姿もあった。

先ずは、田植えのやり方の説明を聞いて、スタート。

おそるおそる田んぼに入る子供たち。そして少し、ドキドキしながらゆっくり田植えをはじめていく。

初めて体験する子供もいて、誘導を受けながら田んぼの真ん中に移動し、説明を受けながら丁寧に田植えをしていった。

子供たちに感想を聞くと「すごく、楽しかったです。最初は足が少し気持ち悪かったけれど、植える時に泥がムニムニなのが知れてより楽しかったです」「初めての経験で入ってみると意外に深かったです。地面がいつもと違う感じでびっくりしました」「稲刈りはしたことがあったのですが田植えは初めてでした。」「歩いている時にどろんこになれて楽しかったです」となかなかできない体験がいい思い出になったようだ。

保護者の方に参加された経緯を伺うと「チラシを見て、あまりこのような経験ができないので、子供たちにとっても、いい経験になると思い申し込みました」と語った。

会場には田植えの順番を待っている時に体験できる、木工家がこだわり抜いた木製「カプセルトイ」の「因伯雅茶」が用意され、カプセルに入った番号によって景品が渡された。こちらも子供たちに好評だった。

田植え後は水場で足を流して終了。都会の真ん中でこんなに泥だらけになれるのもなかなか、ないことだろう。イベント参加へのリピーターは慣れているようで汚れた後に着れるようにと、子供たちの着替えを持ってきているようだった。

最後に参加者には星空舞が入ったお土産が手渡されて大満足の様子。この日は天気も良くて田んぼ日和。子供たちにとってもお米がどう作られているか知る学びの機会と、普段できない経験ができたようだ。

© マガジンサミット